あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

PT3録画サーバー(ほぼ)完成

今回PT2マシンでchinachuがだいぶいい感じなのと、もうRegzaでのTV録画に頼ってても移行の方策も自由度が乏しく馬鹿みたいだなと思う件があり、電気屋さんのしがらみに巻き込まれるなら飛び出してやろうと思って、こなれにこなれたPT3でのマシンを作成してみました。巷には8チューナーのボードなんていうものも近年出たようですが、今回は静観しました。

構成

  • 電源ファン交換 山洋 80mm角15mm厚 3端子ファン

  • メモリDDR3-1333 4GB 1本 (手持ち)
  • システム用SSD Transcend SSD370 32GB
  • 録画用HDD HGST 4TB  0S03361 低速回転タイプ

センチュリー CWRS2-BK 二代目技あり楽ラック (ブラック)

センチュリー CWRS2-BK 二代目技あり楽ラック (ブラック)

  • チューナー Earthsoft PT3

PT3 Rev.A

PT3 Rev.A

録画用ディスク4TBを計算に入れず、メモリは手持ちのを使って、上記で5万円以内に収まりました。

環境の変化

4年前とほとんど同じ切り口でやってますが、環境の変化に驚く事がいろいろありました。
http://d.hatena.ne.jp/aoshimak/20110303

まずケース。mini-itxのケースが軒並みでっかいのに驚きました。しかもドライブベイが薄型主流で、まあそりゃ円板入れるならそうでしょうけどね......という事で、市場が変化したなあと。mini-itxの主ユーザーは主流の部品から想像するに、

  • オサレなコンパクトケースで男の一人暮らしにマッチ
  • 小さいケースにするなら薄型ドライブで
  • 小さいケースだけどCPUは妥協しない。CPUファンもでかいのが当然
  • 小さい箱で水冷器具は必須だよね、もしくはガツンと120mmファンでしょ
  • コンパクトだけど、でかいグラフィックカードも当然(=奥行きが長くなる)

こんな感じでしょうか?ちょっとオジサンついていけませんorz

方向性

今回検討した方向性は次の3つ

  • ちゃんとしたCPU(低消費電力i3使用)+microATXである程度コンパクトに(PT3をゆくゆく2枚にする)
  • ちゃんとしたCPU(低消費電力i3使用)+mini-itxでコンパクトに(PT3を1枚)
  • J1900/J2900付き基板でmini-itxでコンパクトに(PT3を1枚)

大雑把に3つの方向性で検討しましたが、CPUを別付けにするとそれだけで予算が+1万〜1.5万になるので予算的に厳しいなというのが問題のひとつ。更にはCPUを良くすると空冷をちゃんと考えないとならない=ファン数増加でそれは好みじゃない、という点から、おのずとJ1900/J2900系のmini-itxの方向性に絞られました。

ちなみに候補1ですとSilverstoneのML03とH97かH87、B87あたりのmicroATXの基板を入れて、という方向で、ゆくゆくPT3を2枚と考えていました。CPUはi3の末尾Tの物と、リテールファンか、それがうるさいならファンレスヒートシンクに交換を考えていました。
候補2ですと、冷却を考えたらケースが肥大化するしファンも発数が増える方向性のケースしかなくて断念。最終的には消去法で3番目の方向に。

ケース選択

残念な事に前回使って今回もお世話になろうとした岡谷さんのMX1202は市場から消えておりましてorz
電源の件を除けば非常に今回の私の用途などにはいいケースだったのに、本当に残念です。今からでも電源抜きでの復活をお願いしたいのですが、主たる市場がシュリンクしている上に市場がこんなじゃあ無理なのかもしれませんね?そんな残念な思いをしながら、今回のケースはこういう基準で探しました。

  • 奥行き300mm前後で、できるだけ高さが低く小型のもの
  • 作業性を考えて3方が開くケース
  • 前面5インチベイあり(HDD差し替えベイ用)もしくはビルトインHDDベイあり
  • 電源ファン1発で冷却をまかなう発想で(ファンはなるべく少なく)
  • 静音になるといいな?(ファンの数を出来るだけ削る、無いような構成を目指す)

まあ前の機械を踏襲した、なんてオールドスクールなんだ?と自己嫌悪になりますが、こんな基準で選ぶと本当にケースの選択肢が無い。どうせHDD入れるならJX-FX500Bという事も考えたのですが、これは天板が外れないので全ての作業が横からになるという事で断念。

JMAX Mini-ITX キューブ型ケース 電源搭載 JX-FX500B

JMAX Mini-ITX キューブ型ケース 電源搭載 JX-FX500B

CoolerMasterのElite120もいいかなと思ったのですが奥行きが長い。(130よりもHDDが同じ場所に固められる120の方が好み。)
Cooler Master Elite 120 Cube PCケース CS4740 RC-120A-KKN1-JP

Cooler Master Elite 120 Cube PCケース CS4740 RC-120A-KKN1-JP

そんなこんなで、最終的に選んだのはもう構成がまんま岡谷のMX1202です本当にあr(以下略)
ただ、今の環境で普通のCPUを使おうとすると、ファンが入らないですなあというのはわかります。これじゃあ消滅するのもやむを得ませんね。

マザーボード

J1900/J2900の基板をということで色々調べまして、メモリがDDR3Lじゃなくても良いとか、USB3とかHDMIとかそういう条件を見ていったら各社1種ずつという感じで選択肢がありません。中でも機能多彩そうにみえたのがASrockのQ2900-itxでした。

しかし組み上げてわかるのはスペックはいいけど基板としてはあまり筋がよくないなあと。確かに使いたいI/Oが揃っているし、J2900となると選択肢が現実はほぼ1択に狭められる事になるわけですが、メモリが立って、拡張カードをさすとCPUの冷却フィンが3方囲まれるとか、力が入る部材(メモリ、電源コネクタ)を取り付けるのが基板の辺の真ん中あたりとかで、なんか壊れそうだなという印象が。そう思うと、使うSATAは2本で充分だし、PWMファンコン2発入って、メモリが寝ているASUSのJ1900I-Cの方が筋が良かったかなあと後悔しています。何か基板に不調があったら交換する第1候補です。

ストレージ

前にも書きましたが現状PT2マシンのほうでUbuntu14.04LTSserverとchinachu動かしてシステムとしては4GBしか使っていないので、小容量のSSDを探しましたが、メジャーメーカーが大容量に逃げてその辺軒並み居なくなっているのでどの会社を使おうかと迷いました。M.2やらmSATAが刺さる基板でしたらそういうSSDで閉じてしまうのも検討しました。まあ基板が決まったのでその筋はなくなりましたが、オンボードCPUの物にこれらのSSDが乗る基板があったら面白いのになあと思いました。

HDDスワップベイ

今回は当初スワップベイをけちって同じ会社の少々お安いのにしましたが、HDDの出入りの感触が悪いのと、初期不良SATA端子が折れていたのとで、結局前回と同じ物に。端子もしっかりしてますし、いざとなればファンも付け外しが出来るので、結局ケチっちゃだめですね、というお話。

冷却関係

今回は静音化の為に出来る範囲で電源ファン1つで全部まかなおうとしました。標準の220W電源ですとファンの音は静かですが風量がいまいちでしたし、夏に増速して冬は止めるような調整もできないので、前回PT2マシンと同じようにファンを交換して端子をマザーボード上のファンコンにつなげる改造をしました。
http://d.hatena.ne.jp/aoshimak/20110604

中に入っていたのは80mm角15mm厚の2端子ファン(Thermaltakeのロゴ入りだがメーカー不詳)でしたので、前回岡谷のケースでやったようにF8-S/15を購入して配線を外に出し、基板のケースファン端子に接続。これでUEFIからも調速できますが、Linux側からlm-sensors+fancontrolでの制御も可能になりました。

OS

Ubuntuでいいかなということで、14.04LTSになりました。導入のすったもんだは前述の通りです。
http://d.hatena.ne.jp/aoshimak/20150401

あとは必要そうな諸々こまごまとした物とかを設定しまして。
chinachuのインストールはだいたいこちらの通りでいけました。
http://yutorm.blogspot.jp/2014/06/pt3-chinachu.html
順調にPT3関連、chinachu関連を導入しました。chinachuのページが4月1日に書き換わっていたのには驚きましたが、gitの取得先は他の導入例ページから拾って、自動導入しました。(Chinachu Airが楽しみです。)

これらの作業中に、不便な事がいくつかありました。ほうっておくとコンソール画面がタイムアウトから起き上がってこないとか、rebootとかの再起動命令が引っかかるとか、再起動してもシステムが上がってこないとか、etc.むかしのLinux入れたときには起きなかった事象なのでいろいろググリました。

だいたいがカーネルに対するオプション、またはgrubのオプションなので、まずはgrubの起動時のカウントダウンの秒数等の設定をして、再起動が引っかかる件とコンソールが消えたままの件については、/etc/default/grubに設定。

GRUB_CMDLINE_LINUX="reboot=pci consoleblank=0"

で、update-grubしてあげると反映して事なきを得ました。

今後の予定

  • アンテナ線を仮の物からちゃんとしたのに変更
  • 本格運転に向けて据え付け
  • chinachuの動作、マシンの連続運転での動作をチェック
  • ファンの制御設定を導入
  • 旧PT2録画済HDD(USB3.0外付)の接続
  • Regzaファイル名対策の導入