ここからは主に使用中のトラブルとその対処について。
これも色々な道具でリンクを張ります。
ノズルとステージとの間隔
私はガラエポにしてから、基本的には0.2mmのすきまゲージを基準にして、キャリブレーションしています。紙でやるよりも感触が的確で再現性が良いと思います。
フィラメントがなかなか通らない
フィラメントがエクストルーダーの中になかなか通らなくて悩んだ時期がありました。先をニッパーで斜めカットしてもいまいちなので、送出部分の構造から考えて、先を尖らせた方が良いだろうと思い、2mm芯用の芯削りを使ってみることにしました。
調べていくと、どこのメーカーの物も結局は中島重久堂のOEMらしいので、その中で入手しやすいものを購入すればいいと思います。私はヨドバシドットコムで買いました。*1これでフィラメント先端を削ると、面白いようにエクストルーダーにするする入っていくようになりました。
njk-brand.co.jp
電圧測定でファン端子が火花で消失?!
電源内のファン電圧を計ろうとテスターを当てたら、端子から火花が出てXH2の端子が消し飛びましたorz 仕方ないので電源を分解しまして、XH2のポストを交換しました。
電源の分解には、レギュレーターのヒートシンクにつながる2つのネジを外す必要があります。その為には、保護シール2カ所を破く必要が出てきます。
スロート内でフィラメントが立往生
あるときフィラメントを抜き取って片付ける際にどこかで固まったらしく、スロート内で樹脂が押しも引きも出来ない状況に。
TITANを分解して加熱部分を取り出したものの、それでも動かすことが出来なかったので、ピンバイスでドリリングして樹脂を掻き出した上で、1.7mmの金属棒*2で押し込んで、何とか事なきを得ました。当時は放熱フィンとスロートが分解できると思っていなかったこともあり、ヒートユニット全体を持って作業をしていました。
ピンバイスはこれまた6.35mmの軸がついたもので、この先に1.5mmまたは1.7mmのプラモデル用ドリルチップを付けて、電動ドライバーで回して穴の中にあるフィラメントを削って掻き出した感じです。
https://www.yodobashi.com/product/100000001007502307/
最終的にはヘッドやスロートも外した上でつまりがないかチェックして、再組立を行いました。
ノズルの交換
ノズルの交換は、最初はいちいちモンキーレンチでやっていましたが、ヒートヘッドを固定しつつだと使いにくい事もあって、6mmの6角が回せればと考えて、6.35mmの軸がある工具と、スタビ的なラチェット握りの組み合わせにたどり着きました。ヒートユニットを外さなくても作業でき、コンパクトかつトルクが掛かるので便利です。
樹脂漏れ発生
初期ノズルでの条件出しを重ねて、0.4mmでの動作はとりあえずうまくいったという事で、0.6mmノズルを購入して交換したところ、樹脂が漏れて焦げるし、ボトボトとモデルの上に垂れて来るし、という事で、しばらく悩みました。結論としては、ノズルの取り付け方が根本的に間違っていたのが原因でした。今までAdventurer3でユニットだった部分が個々の部品の組み合わせになるというのは頭ではわかっていましたが、実際は思っていた以上にデリケートでした。
どこかのサイトを見て間違いに気づいてからは、以下の手順でノズルを付けています。こうしてからは樹脂漏れは起きていません。
- ヒートブロックにノズルを止まるまでねじ込む
- ノズルを1回転緩める(ここがポイント)
- スロートを手回しで行きつくところまで回す。
- ヒートブロックを固定した上で、ノズル交換で紹介した道具で、増し締めする
- 人によっては、加熱後にまた増し締めする場合もあるらしいです。
樹脂漏れ部品の修復
樹脂漏れを起こしたヒートブロック周辺部品は、樹脂が固まり、また緊急処置で工具などで握った分だけネジ山が潰れています。そこで、ビットやダイスでさらう訳ですが、本格的にネジ立てするわけではないので、手回しで充分役に立つものを探しました。うちのはM6なので、M6の雄ネジと雌ネジが修復(樹脂剥がし)できればまた使えるようになります。
こちらは、ヒートブロックの穴をさらうものです。ビットホルダーに付けて回します。
こちらはスロートの外部やノズルなどのねじを修復させるのに便利です。