あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

イタリアでスマートフォンを使う(SIMの契約など)

その後、TIMのSIMカードに関係する事をいくつか書いています。それらも合わせてご覧下さい。(2014/06/05)

  • イタリアTIMのPAYG SIM 有効期限

http://d.hatena.ne.jp/aoshimak/20121231

  • イタリア携帯電話の雑多な情報@2013

http://d.hatena.ne.jp/aoshimak/20130507

http://d.hatena.ne.jp/aoshimak/20140523


今回、仕事でイタリアに行く機会ができ、現地でSIM Free携帯(スマートフォン)を持参して使ってみました。
予め調べた限りでは、TIMが日本のdocomoに当たるようで、ここで契約しようと考えていて、あとは通信用はvodafoneあたりでと考えておき、だいたいの場所と価格は調べておきました。
検索で以下のサイトを参考にさせていただきました。

http://aitech.ac.jp/~furuhasi/gmpc/review/preitaly/index.html
http://www.kansmemo.com/digital-gadget/entry-190.html
http://jiminynseries.seesaa.net/article/190159276.html
http://d.hatena.ne.jp/jnsp/20110602/1306972155
http://d.hatena.ne.jp/ekatelina/20110123/1295709976

持参した電話は、X10 mini proと、HW-01C。今回パソコン様の物は何も持たず、すべてX10 mini proで済ませました。(HW-01Cは予めSIMロックを解除済み。現地でデータカードを買うつもりで持参した。)

とりあえずDocomoのSIMを入れて持参していたX10 mini proは電話の電気を入れるとすぐにSMSが飛んできて、ドコモからの海外での電話の注意書が書いてありました。とりあえずドコモサポートセンターへの通話は無料だというので暇なので電話してみました。海外においてローミングをすると、いったい通話料はいくらになるかと聞いたところ、1分280円とのこと。これはすぐ現地で電話を使えるようにしないとなと思いました。
電波感度のアイコンにはRの字が出ている。現状はVodafoneItaryのローミング。しかし現状では対応キャリアがないためネット通信は当然できず、日本の電話として通話のみ可能な状態。

ミラノのホテルの部屋には有線インターネットがあるので無線ルーターを持って来れば良かったと思うが後の祭りでした。現状では何も情報が得られない。ホテルロビーでホテル名義の野良wifiを見つけたりしてトライ。しかしログインが必要で使えない状態なので、フロントに「ログイン要るけどどうなんよ?」と言ったら別の無線APを教えてくれて、ようやくイタリアでのネット解禁となりました。(ここは電話番号をちょっと変えた文字列がWPAのパスワードになっていた。)こちらは認証なしで使えるWifiAPでした。

やっとネット接続ができ、Googleで電話屋の場所を調べる現地時間早朝。最寄ではミラノ中央駅の中にある事が判明しました。お店の写真もある。素晴らしいぞGoogleマップ!営業時間まで把握しました。朝8時から営業しているようだ。夜も9時まで。
http://maps.google.co.jp/maps/place?q=MILANO+TIM&hl=ja&cid=2099768233217835987

夜があけて、ミラノ中央駅から地下鉄乗る前にTIMショップにてSIMを購入しました。ネットで調べたblogなどにある通りの感じのお店です。店員のお姉さんに「I would like to buy a rechargeable new number with Internet access.」 と言ったら通じました。TIMでは事前に調べた通り、10EのSIMカードを出されました。名前などは調査したサイトなどの情報とは少し変わっていて、TIM Card International New Limited Editionというものになりました。内容はほぼ一緒です。
http://www.tim.it/consumer/o106997/tariffa.do
国際電話が掛けられるSIMカードで、通信もできるというもの。(中に5Eチャージされている。)旅行で短期滞在と言ったら当然のようにこれが出てきました。パスポートを提示すると、どうやら一意の納税者番号が発給されるらしく、それにひも付けして電話のカードが発行される模様。どんどん手続きしてくれる。しかし事前調査で見た、2.5E/weekのスマートフォン向けオプション(TIMxSMARTPHONE)はお店のお姉さん曰く「それは要らない」とのこと。
「それより、使えるチャージは5Eしかないけど今ここでチャージするか?」と聞かれたが、ricaricaを自分でするからと言って断りました。しかし、事前の調べではTABACCIでリチャージカードを買えるというが、そもそもTABACCIが見つけられない段階だったので、いま思うと最初にチャージもしておけばよかったかと後悔しました。ですから今後お使いになる方は10Eほどでよいのでその場でチャージしてしまった方がいろいろ気が楽だと思います。結果として今回は新規SIMカード代のみ10E払いました。


この携帯電話のカウンターや、その後タバコ屋はじめ色々なところで感じましたが、イタリアでイタリア語しか出来ない人とはまず遭遇しませんでした。とりあえずは英語がなんとか通じる。これは非常にありがたい事でした。

そしてすぐにミラノの地下鉄移動中、電話のSIMを差し替えて設定。APNは予め調べた通り ibox.tim.itでOK。場所によって3GとHSPAの切り替えが起こるが、困るスピードじゃない。というか速い。 Googleマップの追従も全く困らない。こんなんだと3G4Gはいらないなあと、3G以上不要論が頭をもたげました。2年ほど前に電話関係のカンファレンスで聞いた話(=欧州では3Gへの移行よりもGSM系の設備での高速データ通信を行うほうが発展する)をいま追体験しているのだと感じます。何でも見聞きしておくものです。

何だかんだの設定はSMSで送受信、もしくは自分の設定サイト(my119というもの)で行うようです。スマートホンのブラウザからだと、SIMの電話番号を通知する事で、ログインせずとも自分のSIM番号専用の設定画面になってくれます。(しかしオールイタリア語。)Dorphin Browser miniの翻訳機能が便利でした。

SMSで自分の電話契約に関する機能をいろいろ有効無効にすることになるが、これで1通ごとに結構お金をとられることが判明。その間、メッセージに従ってプチプチSMSを送って、通話のたびにチャージ残高を知らせてもらう機能を入れたり、SMSを英語にしてもらう様にしたり、など。(しかし油断するとすぐイタリア語になるので、しょうがなくbabelfishなどにコピペして翻訳して読んでいた。)SMSでのTIMからの言語を英語にするのは40916に「LINGUA ING」と送ると、一部は英語になります。(全部じゃないのが困ります。)

しかし総じて通信と電話が統合されるスマートホンは便利だなあと実感しました。特に地図は非常に便利。それと海外の電話事情ではSMSの重要性を思い知らされました。電話とSMS、SNSの情報が統一的に扱えるXperiaのTimescapeは本来はこういう所でこそ活きるのでしょう。日本が特異な環境なのだと思いました。

設定が終わればネット接続はすぐに可能。数時間後には国際電話も掛けられるようになりました。(そこまでの間はすぐに電話が切られる感じ)スマートホンからmixitwitterに普通にアクセス出来、内蔵カメラの縮小写真を送ってみましたが、日本で居るのと感覚は全く変わりません。 そんなこんなで、日本に電話したり、SMSで設定などをしていると、その日のうちに5Eを使い果たしてしまいました。ただネット通信は固定額で、特に課金されてないのはわかったので一安心という所。お金が切れたので通話とSMSは出来ないが、ネットは出来ているという不思議な状態になる。

翌日、地下鉄に乗る前に昨日と同じTIMの直営店でチャージ。口頭でのチャージを依頼する。昨日のお姉さんにお願いしたら「ええ、このカードは昨日確かに私が扱ったわ。」と言われた。昨日の反省も込めて 20Eチャージ。ここでSIMカードの台紙があると、バーコード処理で店員さんが楽なので諸手続きはスムーズ。チャージ後に気づいたのは、ミラノ中央駅地下テナント内にはwindのお店もあり、またその近くの地下鉄出口には激安携帯の自販機なんかもあったこと。自販機では中国のtomtomなんかが幅をきかせていました。価格はよく見ていないが1台2桁ユーロ台だったように見えます。お金が無い人はこういうのを使うのだろうなあと。なんといったって中国インド向けなどは通話料が2Ecent/minですし。(ちなみに日本は20Ecent/minですので、5分で1Eです。)

この日はvodafoneへも行きました。Duomoの対面のビルの裏側、orefici通りにある。どうもvodafoneは駅などではなく主要観光地近くに場所を据える傾向にあるようです。ミラノとフィレンツェはそうでした。3G高速通信のみのカード買う。1か月19Eのコース(Semple Super 7.2M)に入り、契約手数料5Eとその日の使用料1E というわけでしめて25E。HW-01C見せたら怪訝そうな顔をされたので、「This is a 3G to Wifi gateway」と言うと納得した模様。こちらでもパスポートからの納税者番号(あとでわかるがTIMの時と同じもの)に絡めてカード発給、無事SIMを出してもらえました。

HW-01C設定画面からSIMロック解除設定をし、APNふくめ接続設定をする。vodafoneのAPNはweb.omnitel.itで、あとはなにもいらない。すごい速い7.2M。正直ここまで要らなかったかも?と思わせる速さでした。もう一つ下のクラスでも良かったか?WiFi経由でX10 mini proでもyoutubeがサクサクで見えました。

vodafoneはmy190というのが顧客設定窓口サイトで、こちらで色々できる模様。しかし、ここに入るための登録作業には先ほどの納税者番号などが必要になるので、契約時に渡される書類を持ってないと辛いです。*1

それにしてもSIMfree生活は最高。試しにvodafoneのSIMをX10 mini proにも入れてみる。ちゃんと動く。電話はできない。でもSMSは飛ばせる。ブラウザ経由でSIMカード設定画面にも行ける。これでこそスマートフォンだと実感です。

かたや、TIMのチャージした20Eがなかなか減らないのでちょこちょこ日本に電話していました。一回の通話でだいたい5分ぐらい話して1E使うか使わないかぐらい。ローミングで1分280よりはだいぶ安い。同行者がみなdocomoローミングで使用していたのですが、その方に電話するのも自分からは日本にある携帯電話に掛けるように「0081-90-xxxx-xxxx」と掛ける事になります。Prefixに0081を登録しておくと、電話帳から掛けるときに便利でした。これらの電話に掛けたときは自分から掛ける場合はすべて日本向けの発信(いっぺん日本に行って、ローミングの電話にもう一度戻ってくる形)なはずでしたが、料金がほとんど掛からなかったので、もしかしたらイタリア国内通話扱いだったのではないかと思います。(確証はありませんが。)

翌日はフィレンツェ郊外へと移動。superstrada(有料道路)で山中へ分け入りました。目的地到着は夕暮れ。
最後はすごい山の中で、見る山見る山すべて垣根畑のうねりとオリーブのモシャモシャばかり。荷物下ろして、山小屋へチェックイン。夕食に出かけ、風呂に入ると、部屋ではすることがないのでX10 mini proでネットして寝ることに。さすがに山中なので電波は悪いです。特に3Gはだめです。TIMはまだEdgeで通信できましたがVodafoneはまるでだめ。山小屋には屋外用の携帯to無線LANのAPが完備されていて、理由がわかる気がしました。(SICEtelecomというところのもの。宿の監視カメラもこれに接続されていたので、どこかで遠隔監視しているのだろう)別途申込で有料のようだったので今回は使用せず。

その後、フィレンツェの中心部のTABACCIでricaricaを購入。チャージにはまだ使わないけれどもある種の記念として。今思えばそこから晩飯までは自由時間だったので、ケータイやさんも一杯あるんだし、1契約10Eぐらいなら、さくさくWindとtreのSIMを契約しておけばよかったかとも後悔します。さらには手頃な珍しい機種でもあったら買えばよかったかなと。

結論としては、SIM Free生活最高!観光地でのスマートホンは便利! というところでした。

*1:住所などはホテル名でなんとか通しました。