あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

Another OSの選択

困ったと言っても、パッケージを何か追加しようにもメディアは無く、RedHat Networkへの登録もままならず、ソフトウェアアップデートも受けられるかどうか不安であったのと、迂闊な事をして毎度センドバックしていては埒が明かないとの考えから、追加でHDDを購入し、目的のソフトが動く環境を1から作る事にした。今度はHDDをチップセット側のポートにつなげ、別のOSを調達する事にした。
目的のFEM解析ソフトはansysという物であり、64bit環境での推奨OSにはWindowsXPLinuxとしてはRHELSuSE、などが挙げられていた。

まずはSuSE10を導入する事にした。x86_64向けにもカードサイズに入るぐらいのファーストステップローダーが無料で配布されており、このイメージで起動しネットワークインストールを行う事が出来、Yastも動いた。素晴らしい出来で、OSとしては特段の問題も無く、メニューも整備され素晴らしい環境であった。ただ、目的のソフトウェアのライセンス認証ソフトFLEXlmが、ライセンス認証に失敗するため、ansysは動かなかった。原因は不明である。

また、その後米ansys社フォーラムに於いて調べる過程で、SuSEOpteron向けに最適化したライブラリを、RHELPentium(EM64T)に最適化したライブラリを用いているという話もあったため、結局RHELを導入する事になったが、今から箱を買うのは癪であるので、まずは駄目もとでCentOSを導入し様子を見る事にした。具体的にはCentOS4.4 x86_64版のDVDイメージをダウンロードし導入を行った。CPUもDual/HTを有効にしているためOS側から4発相当に見えており、インストールもFLEXlmの認証も問題なく、ansysも無事動作している。

パフォーマンスについても、ほぼ同一構成でCPUが倍、メモリが倍のWindowsXP(64)の機械が同時期に別部署に導入されたので比較を行ったのだが、その構成よりも計算が速く終わった事を考えると、パフォーマンスは最大限引き出されているものと考えて良いだろう。また、こちらはまだ標準的なカーネルで操作を行っており、鈍重なGnomeや多くのサービスを同時に動かしてこの結果であるので、パフォーマンスはまだまだ改善可能であると目算している。