NASが欲しい気分になった
NASが欲しい気分になった
ここのところ録画も溜まっていくので、コンパクトな機械を探していると遭遇するNASなるものが欲しい気分になりました。便利そうなのですが、いくつか自分の用途に合わない点が。
- XFSで録画済のディスクを受け入れられそうな市販NAS機種がない。新規HDD突っ込んでデータコピーしてるほど暇じゃない。
- FreeNASも同様。ZFSかあorz
- マウントしてSamba喋れればべつに管理システムは要らないかも?
- 気分が乗れば、openmediavault考えてもいいか?
- HDD4台入りの箱+RasPiで、4台ずつ管理していくのもアリだけどつまらない。
そこで、NASケースを探索することにした。
NASケースいろいろ
数年前だといろいろあったんでしょうが、今や「売ってるぞ」というNASケースはこれぐらい。しかし、秋葉原まで行く旅費を考えたら通販で買える物の方が、と思って敬遠。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1058737.html
これは数年前に出てましたが、その後談が途絶えているし、使ってる話も見当たらず、何かあったのだろうと思って敬遠。
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/594255.html
じゃあ海外に目を転じて、となると、
http://www.u-nas.com/xcart/product.php?productid=17638&cat=249&page=1
なんですが、これって1つ上のと同じじゃないのかな?と思うのと、この円安時代に海外通販かあorzというのもあって、敬遠。
結局これらのどれでもないところに落ち着きました。
自作するとして、基板選びは?
ケースの大きさの関係から、HDD4台モデルを考慮することにして、基板を選ぶ。CPUオンボードもだいぶ絶えて久しい訳でありますが、SATA4つではOSをどこに入れるかという話もあり、だからといって数万もするSuperMicroの基板を選べない懐事情もあり、J4205やJ3455で落ち着きそうになりました。(というかそれしか見えていなかった。)OSは最悪USBメモリに導入まで考えていました。これならDDR3-SODIMMも4GBのが手元にあるし、というのも背景にあり。
ASRock Apollo lake搭載 Mini-ITXマザーボード J3455-ITX
- 出版社/メーカー: ASROCK
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: Personal Computers
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ASRock Apollo lake搭載 Mini-ITX マザーボード J4205-ITX
- 出版社/メーカー: ASROCK
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: Personal Computers
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他にも、予算圧縮でAMD系という手もありましたが、組み合わせるCPUを考えた時の消費電力とクーラーのデカさ(うるささ)で敬遠。SATA6本は非常に魅力でした。(それにWifi要らない。)
AMDオンボードの機種もSATA多いし消費電力少ないし、FreeNAS目的だけなら行きそうになっていました。すごくそそられました。BIOSTAR AMD A10-4655プロセッサ オンボード Mini ITXマザーボード A68N-5600
- 出版社/メーカー: BIOSTAR
- 発売日: 2017/07/22
- メディア: Personal Computers
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ここで1日置いて、うちにはQ3PEの予備実験に使ったまま放置していた機械があり、CPUとM.2-SSDも転用できれば、CPU別の基板でもいけそうな気がしてきました。思いなおして候補に挙がったのは以下。
ASRock Intel H270チップセット搭載 Mini-ITXマザーボード H270M-ITX/ac
- 出版社/メーカー: ASROCK
- 発売日: 2017/01/06
- メディア: Personal Computers
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GIGABYTE Intel H270チップセット搭載マザーボードGA-H270N-WIFI
- 出版社/メーカー: Gigabyte
- 発売日: 2017/01/21
- メディア: Personal Computers
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GIGABYTE Intel H170チップセット搭載 Mini-ITX マザーボードGA-H170N-WIFI
- 出版社/メーカー: Gigabyte
- 発売日: 2015/09/02
- メディア: Personal Computers
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最終的にはここまで出た物は選ばず、以下の仕様の基板で手を打ちました。
こういう基板を探す時に、kakaku.comはどうにも困ります。
Wifi用のM.2とSSD用のM.2とがどちらも同じ扱いの上、SSD用でもSATAタイプとPCIeタイプがあって、手持ちの物が使える物と使えない物とがあるとの事で、そこまで吟味となるともう直接メーカーの仕様を追わなければ確定できないので、いいなあと思っても弾かれる基板が多かったです。
ただこの方向性が固まったら、あとはトントンと決まって行きました。
本当はケースの仕様に照らしてSATAコネクタや電源コネクタの位置ももっと詰めて検討したかったのですが、選択肢が限られる事と、時間と予算がなかったこともあって、やりきれなかったのが後悔です。
組み付け
組み付けは比較的やりやすいケースでした。物としてはしっかりした構造で定評のあるメーカーでしたので、そこは信じてOKでした。特にHDD取り付けトレイの出来が良いです。
ケースには説明書が付いて来ません。メーカーサイトにPDFがあり、ある程度はそれが参考になります。肝心の部分が一部欠けてる事から海外掲示板では炎上していましたが、しつこく検索すれば出て来ましたので、これについてもそんな困ることもなく、また問題の部分はマザーボードから電源を取ればUEFIからの制御で用は足せましたので、激しいストレージ用途でなければ当面これでいいんでないかと思っています。
基板が取り出しやすいとはいえ、流石にHP microserverのようにはいかず、電源ケーブルなどは延長ケーブルを使う事で出し入れにゆとりを持たせました。CPU電源は標準ママでちょうど良い長さです。
また、SATAケーブルについてはロック付きのしなやかなケーブルで片方L字の物を4本別に調達することで、ケース内の配線をすっきりさせた上に空間とエアフローも確保できました。ケーブルにはお金払った方が良かったです。
HDD電源以外のコネクタ類は、トップ部分にまとめてしまいましたが、要らない人はカットして始末するのもアリだと思います。わたしはやりませんでしたが、トップにスリムDVDなんかを入れたら、リッピング用にも向いているかもしれません。
1つだけあるPCIeには予定通りPT3を移植しました。ロープロ金具に変更して据えると、ここもトレイごと引っ張り出せるようになります。その際、ケースファンのワイヤが色々邪魔なのですが、ファンの取り付け位置を回転させることである程度回避できました。ファンは案外静かなので静音の物に交換するまでもないのが助かりました。
OSなど
Ubuntu16.04.3LTS(server)をUSBメモリから導入。Silicon2SiliconのOS導入は早いですね。
その後はmirakurun、rivarun、chinachu-γを導入しています。PT3は別ドライバの方で従来通りの方法での作動です。ここら辺は公式サイト等の通りです。
HDDのマウント
XFSのディスク4台のうち、1台は予備的な録画ディスク、3台は従来の録画済ディスクです。それらはマウント後にSamba経由で家庭内ならどこからでも見えるようになっています。ついでに月別にフォルダを掘って整理しましたので、過去録を追いやすくなっています。
今後の予定
HDDをUSB外箱にあと4台入れてつなぎ、ここをメディア集中鯖兼予備録画マシンにしていきたいです。予想では2〜3年分のデータが待ってるはずなので、まずはここまでぶら下げが終わったら、あとはRasPi3にKodi+Chinachuプラグイン導入で再生側を整備できれば、テレビ機種依存からは脱せそうです。