あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

ソースネクストがぶち上げている

http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/NEWS/20050621/163082/
面白い。興味深い。目指せ10万本!10Mショック!

まだこの分野にぶっこむ頭がお花畑なベンチャー風情が居たのかと思うだけで腹がよじれるほど。*1いったいどういう成算があってこの世界に参入したのか知りたいぐらいだ。

まあ、世の中変わったとはいっても、CD起動Linuxでもないのがそんなに売れるとは思えない。だいいち今現在一番売れているパッケージベースのディストリは発売から終了まで計何本売れているのか知っててやってますかね?私は2000本も捌ければ大健闘だと思う。しかもこの分じゃあ売りっ放しなんだろうし、また例によって掲示板も香ばしくなるんだろうし。しかしTurboの板だけを安価に手に入れたい人にとってはいい選択肢なんじゃないでしょうか?本屋に行ったついでに買える訳ですし。

それにしても、かつての30000本拡販作戦で懲りているはずなのに、自分たちの問題ではないからやらせておけとでも思ったのでしょうか?そうだとしたらTurboさんも人が悪い。その頃の人は誰か止めたのでしょうか?もしかしたら某社に買収されて以降、その頃の人は一人も居なかったりするならそれはそれで香ばしい話なんだが。

ところで、本当に10万本もパッケージを刷る気なんだろうか?それだったら産廃処理場を今から探さないといけませんね。*2

追記

以下一般論。今からちょうど2年ぐらい前に考えた事を土台にした現状。今でも十分通用する、と言うか対抗馬が凄い事になっている分形勢が悪いとも言えるが、全く変わっていない。

Linuxなんざ今から試しに入れようかなどと思うのは「そろそろLinuxでもやっとかないと技術的潮流に乗り遅れやしないかな?これから主流になると聞くし。」という可哀想に業界紙等に洗脳された連中ぐらいだろう。入れたいと思う輩は放って置いても自発的に何でもやるし、そんな彼らは金を出さなくてもいい解決策をすぐ知る事になる。脅しによるプロモーションと無料の提供者の存在。これらが両立する合間に商用ディストリの立場はない。

しかも今ではお試し使用のトレンドはknoppixに代表する様な「CD起動イメージ」にあると思うし、私はその方が敷居が低いと思うので、今更インストールベースの物はよほどのコアな人向けだと思っている。かつてのLinuxブームな頃ならいざ知らず、こういう物がある現在わざわざHDDの区画を切るだなんて時代錯誤の余計な苦労。使い倒して物足りない人間がパフォーマンスを求めて行う行為をいの一番にと言うのは、お試しの方にはお勧め出来ない。

だいいち、LinuxなりUnixである必要を感じないお試し人の本音は「無料or安価なWindowsが欲しい」であって、「Linuxが欲しい」ではない。*3このため、いつまでも彼らにとってはあらゆる所でアラが目立つLinuxは比較対象である所のWindowsを超える存在にはなり得ない。Linux等がWindowsでは出来ない事をする人と、よほどの物好きにしか浸透しないのはそのためである。そこを乗り越えるには周辺機器メーカーが商品にpluggableなドライバを付けるとか、まだまだ超えなければならない技術要素が多いと思う。このドライバの問題1つとっても、カーネルglibcのとてつもない進化の速さに対応するには、それらに依存しないドライバ組み込みシステムが必要となるのだが、それを真面目に考えてやっているのはおそらくDELLだけだろう。

つまり、未開の大地がずーっと未開のまま放置されつつ風化しつつあるのがこの業界で、その合間合間に風よけドームを建設出来た財力や暇、技術力がある人達だけがこの荒涼とした世界を住みよい世界だと思って生息している。そんな中で今からここに移住のお手伝いを商売としてしようというのだから、新規参入者というのはずいぶん肝が据わった御仁だなと思わざるを得ない。激しくエールを送りつつ健闘を祈念したい。

なんだかどっかの人の日記みたいな口調と落とし方になってしまった。

「もしもこうなったらという時の事を考えなさい」

と、斯界の偉いご隠居Oさんになだめられたので、もっともっと柔らかにしなやかに書き直していく予定です。

*1:だからこういう机上の空論で脳内市場を創出してしまう博打打ちに金握らせると碌な事にならない、とも思っている。

*2:Appleみたいにモハーベ砂漠に埋めて廃棄、という訳にも行きませんし。

*3:ここに私が気が付くまで凄く時間が掛かったし、気が付いていないLinux側視点の方も多いと思う。