あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

PX-Q3PE4再導入

PX-Q3PE4を入れた全録マシンを作成していたのですが、どうにも録画が終わらないゾンビプロセスが出たり、録画したファイルが再生できなかったり(録画ファイルにデータが入っているもの、0バイトで終わってるもの、の両方あり)が頻発したので、今年に入ったあたりから電源を落として使っていませんでした。

しかし、先日「ひろゆきチューナー」がゴメンナサイになったので、じゃあ他に何があるの?と探したところ、非公式ドライバが出ていたのに気付いて、死んでたマシンが生き返りそうだなと思ったので、突貫でシステムの改善とOSの差し替えを行いました。その時のメモです。
参考はこのあたり。
www.jifu-labo.net

ハードウェア的な改善

ハードウェア的な話で先達の話を見ていると、「ノイズで落ちる」という話がよく出てきます。
このマシンはDC電源を使ったマシンなので、まずはACアダプタからのラインにフェライトを噛ましてみました。

次に、ボードの上にはHDDが覆いかぶさっていましたので、それを抜いてみました。(もともと4TBx2だったのを、4TBx1に変更。)
また、チューナー付近に走る配線を見てみますと、HDaudioの線がありました。
音声を前パネルから出すのは特に使っていませんし、これもノイズ源かなと思い、引っこ抜きました。

そしてチューナーから内部USBに入れる信号線は、小型フェライトを噛ませたうえで、ケースパネル沿いを這わすことにしました。

またこれを機会に、CPUファンの掃除も行いました。

ソフト的な改善

今回の目玉は、非公式ドライバに差し替える事です。
github.com

これだけではすっきりしませんし、ついでに固定化されていたカーネルも含め、システム総入れ替えで更新しました。
Ubuntu18.04.3LTSのserverです。

その上で非公式ドライバの作業、ボードの認識、更にはMirakurun、Chinachu、と順番に入れていきます。
PX-Q3PE4の最新Windowsドライバ1.4からsysファイルを持ってきて、firmwareを抽出しました。*1
抜くのには非公式ドライバセット中にあるfwtoolをmakeして利用。

はまりどころは以下。

  • fwtoolはfwinfo.tsvを参照して居るので、これとsysファイルを一緒の場所に置いて実行する。(fwinfo.tsvがないよというエラーが出る。)
  • 抜いたfirmwareはpx4_drv.koが決めうちで読みにいくので、ファイル名をit930x-firmware.binにしなければならない。(W3U4で試したものと区別するのに、ファイル名を勝手につけていた。)
    • その結果、名前を別にしていたので、デバイスが認識しないのに気がつく。
    • dmesgで「探したけどfirmwareないよ」というエラーがあって、ファイル名変えちゃいけない事に気が付く。
    • そこで、firmwareファイルは名前をit930x-firmware.binとし、/lib/firmware/以下に置く事で解決した。

その上で、残りファイルをコンパイルして導入しました。
再起動しますとデバイスも無事認識しまして、あとはChinachu γの導入手順に従ってやっていくだけでした。

結果

  • 地上波4番組の同時録画で問題なし。
  • 2局の全録で一晩置いても問題なし。
  • 2局全録中に1番組or2番組の追加手動録画を入れてもドロップ無し。

結果としては万々歳でした。

考察

改善した原因を考えた。

  • HDDを1台減らしたことによる電源安定化
  • CPUファンの性能回復
  • ノイズ源の除去
  • OSのアップデートによる改善
  • 非公式ドライバによる改善

今後の対策

  • チューナーボード周囲に電磁遮蔽を立てる
  • グランド強化
  • Mirakurunメモリ喰いなのでメモリ増強

こんなところでしょうか?