あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

情けは人の為ならず

CLIEと言って思い出すのは、日本語版のCLIEを海外で使おうと
していた人の事。
当時CLIEは拡張解像度を世に問い、海外のGEEK達を羨望の渦に
叩き込んでいた訳で、彼は日本語端末を英語化する必要に
迫られて、当時CLIEについて英語で情報を出していた人の所に
メールを出します。

その人とOFF会の時にその話題になった際、「J-OS入れてローカ
ライザーを英単語でつくって置き換えれば、望みの事は出来る
はず。」と詳しく説明しました。

注:
ローカライザーというのは、Palmの日本語環境J-OSに
おいて、呼び出された英語リソースを、リアルタイムに
別途用意した日本語リソースに差し替える仕組みで使う
日本語差し替えリソース群です。この場合、元OSが持って
いる日本語リソースを、別途用意した英語リソースで
置き換えれば見掛け上英語OSっぽくなるという事です。

その人はその後、バリバリと英語ローカライザーをつくって
海外に紹介し、メールを出した彼は欧州圏での日本版CLIE
利用の大家になりました。その過程で、CLIEのROMに英語
メッセージを最初から埋め込んだ改変ROMと、それを作る
為のユーティリティーを生み出す事になります。

そんな発展があったとは露知らず、必要に迫られてROM
改変ソフトを探していた私は、欧州で目指すプログラムを
見つけます。
そしてそのサイトの過去ログを追っかけて行ったところ、
「あれれ?どこかで聞いたような話だなあ?」と思ったら、
何の事はない、例の英語ローカライザーの話だったのでした。

掛けた情けが数千km離れたところから、3ホップで戻って
来た訳です。情けは人の為ならずとはいうものの、これほど
少ないホップ数で戻ってきた事、その距離の長さに驚いたの
でした。