補足
日記を書いた後、結構Libretto L1のリカバリー方法を探されている方が多い事を知りましたので、上に書いた事を補足します。ただし、DOSのconfig.sysをいじれて、ddが使えるぐらいの知識が予め無い方には色々辛いと思いますので、そうでない方はお高い純正ドライブを買うなり、分解するなりされた方が楽だと思いますのでそれは先にお断りしておきます。
Libretto L1には様々なデバイスがつなげます。FDDだけでは容量に難がありますし、ネットワークカードを用いるにしてもドライバ類、スタック類を使えるようにする仕込みは大変でしょうし、非対応CD-ROMのドライバ組み込みもそれなりに手間ですし、新規にデバイス調達が必要です。しかも、そのPCcard対応のCD-ROMドライブがその後もどれほど使うかと考えますと出番もさしてある訳でもありません。安価で手元にあるもの、もしくは家電店で容易に入手出来て、使用後も別の用途に利用出来るものとして、USBメモリを使うのは現時点では最善の方法だと考えます。
今回は手元に転がっていた512MBのどこのかわからないようなUSBメモリを使いました。
- まず、Win98SEの起動イメージは、起動ディスクのイメージばかりを置いてある海外のサイトから拾って来ました。ここでこれを選択しているのは内蔵HDDが8GB以上だからです。いちおうWin98のライセンスは別にありますんで悪しからず。
- その中の1.4Mぐらいのファイルを取り出して、Mac上でddでもってUSB FDDドライブ(これは前述YEDATA製のドライブをMacにつなぎました)を用いてフロッピーに書き込みました。
- USB FDDドライブごと引っこ抜いて、Librettoに差し込み、入れっぱなしのフロッピーから起動します。
- 後は上の説明の通りに、中のHDDを仕込んでDOS起動出来るまで持って行きます。
- DOS用USB mass strage driverは複数ありますが、私は日本のNOVACという会社の物を使いました。海外のDOS系情報サイトでも評価が高そうだったからというのが理由です。こういう物を用意していただける会社があって助かりました。感謝。
- FDDはまたドライブごと外してMacにつなぎ、config.sysの編集をします。説明はドライバのreadmeの通りです。
- 東芝のサイトからドライバを一式持って来ます。まだ整った形で入手可能な事には頭が下がります。(これに引き換え同種のCPUを使っていたV*** C1はパズルのように他機種のドライバを流用する必要がありまして対照的です。東芝さんの回し者ではありませんが。)
- OSのCDの中身もそっくりUSBメモリにコピーします。
- 再度FDD起動をし、HDD内部のconfig.sysをFDD内にある書き換えたもので上書きし、ドライバもフロッピー経由で搬入します。
- USB FDDドライブを抜き、USBメモリを差し込んで、内蔵HDDから起動します。USBメモリのランプが点灯して、起動ログで認識されてドライブ名等が割り当てられれば、USBメモリにアクセス出来ます。
以上です。
補足の補足(2009年1月)
検索の傾向を見ていると勘違いされている方が多いようなので、さらに補足しておきます。LibrettoL1で起動に使えるデバイスは、
- 純正もしくは互換USBフロッピー(YEDATA製等倍ドライブ)
- PCcard接続の東芝純正CD-ROMドライブ
- 内蔵HDDドライブ
の3つだけです。
- USBメモリ
- USB接続CD-ROMドライブ
からは逆立ちしても起動できません。
リカバリをしようという段階では、内蔵HDDドライブへの操作を行うわけですから、ここからの起動を行う事は考えられません。そして今回、純正CD-ROMを持たないでやろうとしているわけですから、消去法で起動はフロッピーディスクからだけになります。
ですから、まずはフロッピーから起動を行い、HDDへの初期化、区画、DOS起動化を行って、内蔵HDDも「起動に使える」ように変える事で、OSのインストールに進むというのが上の手順の要点です。