あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

Pebble Time Roundの修理

先日、当ページを通じまして、PebbleTimeRoundの修理依頼がありました。

症状は電池が膨れて蓋が開いてしまった状態でした。
時計としての動作は完全でしたので、分解、電池交換、アンテナばねの追加を行い、
動作確認の上で封止しました。

分解修理自体はすぐに終わりましたが、充電と放電の動作確認に時間を掛けましたので、
お返しまで2週間ほどお時間をいただきました。元通りの形になってお返しいたしました。

Roundの修理承っております。交換用電池もまだ手元にございます。
返送料コミ5000円にて承っております。(往路の送料はご負担ください。)

他の機種も修理を承っています。コメント欄にてお問い合わせください。(コメントは承認しなければ私だけが見えます。)

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PebbleTimeRound解体掃除

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今回上げるのはPebbleTimeRoundの解体と掃除です。

Beforeを撮り忘れましたが、一度風防が開いてしまったあと、エポキシ接着剤で無理矢理貼り付けたけれども、それでも開いてしまった為に、ジャンク扱いで入手した物です。

両面テープの基材スポンジとエポキシが混ざり合って固着し、またガラス面や金属ケースに多量のエポキシ接着剤の残渣がこびりついておりましたが、接着面は鏡面仕上であるのと、エポキシさんがちゃんと固まっていてくれたおかげもありまして、彫刻刀でうまくさらってあげるとパリパリと剥がれてくれました。
この個体はなぜかアンテナ用バネが余計に1つ入っておりまして、変なショートを起こさなくてよかったね、と思いました。*1
ただし接着剤の塊をバネから取るのは難しく、2つは廃棄して1つ補充する形となりそうです。*2

液晶とベゼル部分は漏れ出したエポキシで余計な接着が強固に行われておりましたが、これも何とかキズなく解体できました。その後内部清掃、分解、電池の交換を行い、動作と充電確認までこぎつけた所です。今のところ動作に問題はありません。

このまま動作状況が良ければ、今後封止とバネ補充を行う予定です。

*1:PebbleTimeSteelの中にボタン固定用のEリングが1個余計に入っていたこともありましたので、あるあるです。

*2:2年ほど前に製作した互換バネの在庫がまだある。

Pebble2の封止

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先日まとめてPebble2を封止しました。
毎回1個ずつやるとノズルが使い捨てなのでもったいないのと、修理依頼の品もありましたので、
まとめて3個作業しました。予めケースの移植作業を行い、充電ほか機能に問題がない
ことを確認した上で、最終的にシリコーンで封止しました。

先日1個試した時は普通のシリコーン充填剤を使いましたが、封止剤としてはうまく機能して
いたものの、電気接点を持つものには接点障害という問題が起きるというのを教わりまして、
変性シリコーンの充填材に変更しました。(先日封止したものも再び開封した上で封止し直しました。)
https://sts-presents.com/STS01/shikujiri/sllicone2/

Pebble2HRはハートレートセンサーのケーブルが邪魔でしたが、なんとかなった形です。
はみ出したシリコーン樹脂は、固まった後で簡単に落とすことができましたので
回路に影響しない程度に多めに塗って蓋をはめ込んだ方がいいように思いました。

今回グレーを選んだのは、変性シリコーン充填材に半透明品がなかったことと、白と黒の
間の色ということで、封止部分がわかりやすいのでかえって良いかなと考えた結果です。

まだ黒のケースは5個ほどあります。

HP microserver gen8の起動

HP microserver gen8を購入。

HP microserver gen8の中古が手頃な値段*1になっていたので購入してみた。

この機械にシステム用のHDDを積むには、ドライブベイに入っている薄型DVD-ROMを
置き換えるしかありません。配線を最大に利用するには、薄型ドライブケースに
HDD/SSDを入れるのがスマートでしょう。私は以下を使いました。

このドライブに向けて、UbuntuServer20.04LTSを導入しました。

ただし、この機種が起動できるのは

からだけで、ドライブベイにつながるSATAケーブルの先にあるHDD/SSDドライブからは起動できません。
という事は、先にインストールしたUbuntuも普通は起動できません。
そこで、USBまたはmicroSDメモリにgrubを入れてジャンプさせる必要が出てきます。
そこでこちらを参考にしました。
rabbit-note.com

起動microSDの作成

ただ上のサイト通りにやっても私の場合起動しませんでしたので、試行錯誤をして以下の作業が
実際に効果がありました。

  • 手持ちの2GBのmicroSDカード*2を、以下のアダプタに入れて別のLinuxマシンに差し込み。

  • 先頭のMBRを飛ばし dd if=/dev/zero of=/dev/sdx bs=1 count=512
  • gdiskで区画割り gptでprotectMBRにする。

  1: 34 2047 1007.0KiB EF02 BIOS Boot
  2: 2048 3932126 1.9GiB 8300 Linux filesystem

  • grubのファーストローダー部分のインストール sudo grub-install --target=i386-pc /dev/sdx
  • ここでいったん取り出し。
  • microserver gen8のUSBに差し込み、USBメモリから起動する。
  • grubがレスキューモードで起動するはずなので、そこからコマンド操作でインストールしたUbuntuを起動する。
grub rescue> ls
 (hd0)(hd0,gpt1)(hd0,gpt2)(hd0,gpt3)(hd1)(hd2)(hd3) (hd3,gpt1)(hd3,gpt2)  ((注:hd1,hd2はサーバー内に入っているHDD2台が見えていたので今回とは無関係。))
grub rescue> ls (hd3,2)/   (Ubuntu入れたドライブベイHDDの中身リスト出てきた!)
grub rescue> ls (hd3,2)/boot  (それぞれ中身が出てくる)
grub rescue> ls (hd3,2)/boot/grub  (それぞれ中身が出てくる)
grub rescue> ls (hd3,2)/boot/grub/i386-pc/  (normal.modがあることを確認)
grub rescue> set root=(hd3,2)
grub rescue> insmod (hd3,2)/boot/grub/i386-pc/normal.mod
grub rescue> normal
  • 起動したUbuntu上から、今度はmicroSDカードに向けてgrubのインストールする。
$ sudo mkfs.ext4 /dev/sdd2
$ sudo mount /dev/sdd2 /mnt
$ sudo grub-install --no-floppy --root-directory=/mnt --force /dev/sdd
  • マウントした領域内の/boot/grub/grub.cfgの名前を変えてバックアップした上で、新しいgrub.cfgを作成。内容はレスキューモードの時の状況を基に作成。(バックアップした最初のgrub.cfgは後で使います。)
set prefix=(hd3,2)/boot/grub
set root=(hd3,2)
insmod normal
normal
  • 再起動して、microSDからの起動ができるか確認。
  • アダプタから取り出し、microSDスロットに挿入。
  • BIOS設定から、USB起動の順序をmicroSD優先に設定。
  • microSDからの起動を確認する。

grub.cfgを改良

ドライブベイにつながるSATAポートは常にHDDドライブのあとの序列になるため、先に説明した
状況では、実はHDDドライブの台数が変わるとgrub上のドライブ番号も変わり、起動先が
わからなくなるはずです。(試しにドライブを1台引き抜いたら起動しなくなりました)

そこで、HDDの本数に依存しないでドライブベイのHDDから起動させるために、UUIDを使った
指定方法でUbuntuの起動ディスクを指定するよう、grub.cfgを書き換えます。
この時、最初に書き込まれたgrub.cfgの中から、menuentry 'Ubuntu' の部分を拝借します。
既に目的のドライブのUUIDも書き込まれている事から、そのまま便利に使えます。
末尾にbootを挿入する事、カーネルとinitrdは更新を見据えてシンボリックリンクを呼びに行くこと
あたりを書き換えればいいでしょう。

insmod gzio
if [ x$grub_platform = xxen ]; then insmod xzio; insmod lzopio; fi
insmod part_gpt
insmod ext2
set root='hd2,gpt2'
if [ x$feature_platform_search_hint = xy ]; then
search --no-floppy --fs-uuid --set=root --hint-bios=hd2,gpt2 --hint-efi=hd2,gpt2 --hint-baremetal=ahci2,gpt2  <uuid>
else
search --no-floppy --fs-uuid --set=root <uuid>
fi
linux   /boot/vmlinuz root=UUID=<uuid> ro  maybe-ubiquity
initrd  /boot/initrd.img
boot

以上で無事起動できました。

*1:NAS用ケースとCPU吟味して、とかやってるだけでこの 値段を超えてしまうので、今やありがたい機械です。

*2:余りもの

Pebble2SEの移植

Pebble2のOEM元?の会社が販売しているケース+ボタン+LCDの部品を購入して、
ボタンがダメになったPebble2SEの中身を移植する事に挑戦してみました。

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大雑把にはRedditに投稿した通り*1ですが、細かいところを書きますと。

  • ケースはPebble2のままです。ボタンもそのままです。だから数年後にまた残念な事になるかもしれませんが、とりあえずは新品になります。
  • 同じ会社が売っている電池は寸法精度が悪く、電線が太いので、取り回しと設置に苦労すると思います。特にPebble2HRだと心拍計と干渉してケースに収められないと思います。(別の良さげな電池を取り寄せて再挑戦の予定です。)
  • ねじ回しは精度の良い超小型のドライバでないと作業するには厳しいと思います。
  • バイブレーターを外す際は、サイドからではなく頭か尾っぽの方から起こしたほうが良いでしょう。
  • バックライト+金属フレームに、アンテナ線シールがあるので、そこは触らずにそのままにした方がいいです。(分解するのに剥がす必要はありません。)
  • フラットケーブルのラッチは慎重に操作しましょう。
  • LCD用、バックライト用のフラットケーブルは、どちらも差し込みが甘くなりがちですので、仮組み段階で動作確認した方が確実です。
  • ラッチは再度シールした方が衝撃で外れないからいいのかも?(個人的には要らない気もする。)
  • 液晶内側の保護シートは必ず剥がしましょう。(私は組み上げた後に気付いてやり直す羽目になりましたorz)
  • 3つのネジのうち1つはプラスチック用ネジで、ねじ切りしながら締める物なので、垂直に立てて慎重にねじ込んだ方が良いかなと思いました。
  • 背面の接着および防水シールは、コーキング剤によるものに見えるので、それで挑戦してみようと考えていますが、極細でコーキング剤を塗布する方法を検討中です。

とりあえず裏蓋を固定していませんが、全て機能しています。
以上です。

久しぶりにPebbleTimeSteel

Pebble Time Steelの分解と電池の交換を行いました。手元にあった中古のKickstarter配布分で実験です。

コロナの関係で私生活でバタバタしていたり、資材が整わなかったのもあって去年1年間は手を出していませんでしたので久しぶりでしたが、やり方は覚えていたようで、電気的に、またクリアランスとしても、トラブルなく進められました。

まだ液晶は置いただけで、封止はしていません。何度か充電して、様子を見てから行います。
バッテリーはその昔サンプルとして入手したもので、市販品ではありません。*1海外ですと未だにsugruで接着だとか3.7V品でやったりしている人がいますが、個人的には?です。

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余談ですが、ケースの隅に余計なEリングが一つ入っていました。
製造はバタバタだったんでしょう。通電中に回路上に転がって来なくて良かったですね。

*1:一時期良かれと思って数人の方に譲ってはみたものの、結局使いこなせる人がいなかったので、勿体ないので以後やめた経緯があります。特に外国の方は挑戦して中に収められずに失敗する方が多かったようです。そういう意味ではクリアランスは非常にシビアです。

久しぶりにPebbleの話題

Rebble sideload app

Rebbleから突然、Sideload appなるものが登場してました。
Androidのアプリで、ウォッチフェイス、言語パック、ファームウェアを導入するときに
ファイルマネージャーと協働して導入を補助するもののようです。
rebble.io

今の所、公式のFirmwareでの動作を確認しています。
残念ながら私の言語パックはinvalid fileで弾かれるようです。
理由を製作者に問い合わせ中です。

アプリ自体の日本語メッセージは17個程でしたので、翻訳に参加しました。
先日取り込まれたようですので、そのうちupdateされた際には表示が日本語化されるでしょう。

追記:2021/02/11

Ver1.3で日本語対応となりました。また、私の言語パックも取り扱えるようになりました。
(ただし、Pebbleアプリに処理が渡った後は英語になります。これはしょうがないことです。)
日本語化するための準備がこれ一つ入れるだけになりますので、一段と楽になると思います。

Pebbleの修理について

感触としてですが、未だにPebbleを使われている方もだいぶ減ってきたのではないかなと思います。
他の時計に移行された方も多いと思います。

私個人の事情や部材の不足などでなかなか踏み出せなかったのですが、
状況が整いましたので、個人的に修理を受けてみようかなと考えています。
1個5000円ぐらいを予定しております。

できるのは、PebbleSteel、初代Pebble、PebbleTimeSteelの3種類です。
あと若干数ならroundもできます。

なお初代PebbleとPebbleTimeSteel、roundについては、開けてみたら修理が難しい場合がありますので、
開けて修理不能の場合は引き取らせていただく前提で承りたいと考えています。
ですから当初は予備機に切り替えられた方が、最初に使っていた機種を修理するなどの用途に
お使いいただければと考えております。

ご興味がある方はコメント欄にてご連絡ください。