あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

水と油、或いは役所とベンチャー企業の結婚

先日DNPによるジュンク堂取得で驚いたのだが、今日は丸善との合併交渉とかいう話が出て来た模様。

あーあ、終わったなジュンク堂。きっと1年2年経つうちに、再生側のはずの丸善の連中が上のほうにのさばって行って、なんだかんだ言って棚のわかる店員やら本好きの店員の評価がないがしろにされ、全国にジュンク堂の皮をかぶった丸善が増えて行くのだろう。今から目に見える様だ。

DNPは、役人の様にプライドばかり高くてロクに働かなくて手に負えない丸善を、ジュンク堂をカンフル剤に使って活力ある書店として立て直したいんだろうが、おそらく逆になるだろうなあ。

その前に、丸善会社更生法下の再建は終結しているのだろうか?そこも問題だろう。基本的に、スノビッシュな割に書店としての魅力が無いから倒れたのに、どうにも再建となった今でも基本的に役人体質が変わらない様に見える。倒れる前からそうだけど、書店員が呆れるほど本の事を知らない、それが丸善OAZOもあんなIBM製の端末入れるぐらいなら、今は大量の人間でやってる作業を全自動書架と数人のオペレーターとPOS端末で処理させたほうがよほど儲かるんじゃないかと思うぐらい金銭収受人ばかり。今でもどの棚にどの本あるか、全てコンピューターに指図されないと動けない店員ばかりだし。*1

全くもって水と油、役人とベンチャーといった風な今回の縁談、果たして円満にまとまるんでしょうか?仲人DNPの手腕を生暖かく見守りたいと思う。

ここで非常に勝手な提案だが、この際丸善を消滅会社にするのもいいんじゃないだろうか?丸善は全てジュンク堂に衣替え。ただ日本橋は周囲の店舗がジュンク堂だと難色を示しそうだからここだけ丸善名義にする。でも中身はジュンク堂に。私にとってOAZO丸善は「ふーん?」としか思わないし、積極的に行きたいとは思わない店舗だが、もしあそこがOAZOジュンク堂だったら、私は東京駅で15分待ち時間があったら地下で酒を飲まずにそっちに行くだろう。八重洲ブックセンターには脅威かもしれない。それに作家の講演とかには東京駅からすぐの立地は便が良くてメリットもあるだろう。AppleStoreのようなミニシアターにもなれるセミナー室があったらいいな、なんて。

もしくはDNP子会社で丸善社員ゼロの「丸善復刊システム(仮称)」とかいう、絶版本のオンデマンドパブリッシャーに衣替えしてDNP丸善の代紋だけ使って運営すれば、丸善にブランド力を感じる団塊世代に美味しい商売が出来そうな気もする。店舗は当然要らない。
梶井基次郎檸檬」旧装丁復刊限定100部!とか言ったら、オッサンホイホイだろうなあ。それはないか?

*1:その昔、両者を比較した事を書いている。http://d.hatena.ne.jp/aoshimak/20050922