あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

指定管理制度下で再建中の山梨県フラワーセンター、県の横やりで再建中止のお知らせ?

人気コスプレ大会、県に苦言の電話1本で中止…山梨・ハイジの村
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080606-OYT1T00510.htm


ハイジの村は旧「山梨県フラワーセンター」と言って、山梨にいくつかある農業系のハコモノです。もちろんのごとく赤字を垂れ流して一時は瀕死の状態でありました。こんなクソ田舎に花だけではお金を払って入場しようとする人が来やしないのは当然でありまして*1、花を見る為の施設にもかかわらず、家族客を呼ぶ為に戦隊物やらのショーを呼ぶなどしていましたが、それらも赤字の上塗りになっていました。そして数年前に、指定管理者制という名の放り投げを行い、指定業者なる請負先を募集しました。当然ですが、赤字のハコモノなのでやりたがる人は居ません。そこに、方々(県庁、銀行筋)から乞われて山梨の土産菓子大手「桔梗屋」が請け負う事になった背景があります。この会社はそこで、八ヶ岳が見える高原の立地を活かして、レンガ建ての家屋を建て、「アルプスの少女ハイジ」をオーバーラップさせたイメージで「ハイジの村」という名前のテーマパークとして、この施設を再スタートさせました。

ただ再建、コンセプト変更だけに留まらず、お金を払ってこんな片田舎のファンタジーな施設に来てくれるお客さんを積極的に捜さなければ、という事からか、「環境整備をしますからコスプレをしに来てください」と、特定の趣味を持ちながら公では活動しにくい若者が快適な様に、更衣室、ロッカーを整備して「普通の場所では出来ない非日常のコスプレを、スイスに見立てたセットの中で好きなだけ満喫してください」とやったのが件のイベントです。こうして「解放区」を提供する事で、そのスジの方々に良い環境、かつハイジの村としても参加者が見込めるイベント、と、双方に利益ある関係を持つに至りました。(土産に桔梗屋のお菓子が売れる事で多少回収が出来ているのでしょうか?)

この「解放区」のアイデアが功を奏し、イベント会社の戦隊ショー等を行い家族客を無理矢理集める訳でもなく、可処分所得が多い若者がこぞってお金を落とす施設に生まれ変わりました。1年で黒字化、これから軌道に乗せようかといった所でした。その再建の道筋に不可欠なイベントを、たった一件の電話で中止するとは、どなたのどういった思惑が絡んでいるか、知りたい所です。もともと、赤字垂れ流しで責任放棄をしたにも関わらず、黒字化最大の貢献イベントに口を挟んで来るのは考えものです。成功されては困る方でもいらっしゃるのでしょうか?黒字運営出来もしなかった連中がしゃぶった後の物を投げた後にグダグダ文句を言うのは浅ましいにも程があるのではないでしょうか。

このハコモノ、もしこれで再度倒産整理となったら地方税で収拾する事になるのでしょうから、かくなる上は歴代のセンター長の退職金返納ぐらいしていただいてから、税金を充てていただきたいものです。

*1:一方、道をはさんだ向かい側にある某ひまわり畑で有名な映画のロケ地は、夏になるとカップルが一杯です。もちろん農家の手弁当?で入場無料。