あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

英語ですかぁー(棒読み)

千三つの可能性に賭けて梅田さんが打って出ている。焚き付けてるなあ。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20051009/p1

当座英語の読み書きが不必要な人は、これだけ親切な事が書かれていても何とも思わずにやり過ごすんでしょうし、と思うと悲しくなるほど効率悪いなあと傍で見て思うが、梅田さんはそんな事は考えていなくて、効率悪かろうがなんだろうが最低1人でも当たりを掘り起こせれば儲けと思っているのだろう。だから敢えてここは千三つと言わせてもらう。

私もある機械をいじる必要に迫られて、英語の読み書きが少し出来る様になった。その時の自分の経験から言えば、逃げ道が無い事、それとやはりモチベーションが重要ではないかと思います。
あと英語でやりとりしている外人さん達がみな賢く見えたのだが、趣味程度であれば外人はよっぽどの人を除いてそんなに賢くない(普通そこらにいる人と変わらない)から無駄に気後れしない方がいいという事でしょうか?*1

10年前を振り返ると人生が云々というエントリもあったが、私の場合はこれがちょうど大学受験に落ちた所から始まる。予備校の1年間ですべての英語の勉強をやり直して、基礎を1から再構築したこと、またこの浪人1年分の遅れがインターネットとすぐに出会う切っ掛けになっていたこと、これが人生を大きく変えたと思う。

このとき予備校で習ったのは、

  • Latin, Greekの部品を知ること
  • 少ない基本動詞、少ない前置詞を使って広範囲をカバーすること
  • punctuationの意味を知って、メインセンテンスを見つけ出すこと
  • 眼の動かし方、読むスピードの基準値(速読法)
  • 当時における最新の?英語学における品詞分類
  • 汎用性がある構文解釈法

など。
(これらは日本での学校教育ではほとんど飛ばされている事項です。逆にいえば中学以降の英語を習わなくても、アルファベットの読み方がわかればショートカット出来るということでもあります。)

この基礎があったおかげで、その後の海外とのやりとりに乗り出す気になったのだと思う。だからといって初めからすらすらという訳にはいきません。最初に5行のメールを書くのにも1時間ぐらい掛かっていた。*2

それがだんだん言い回しなどがわかって来たり、単語はこれを使おうなどという経験が積まれて、MLなどにも投稿してやりとりをよくやるようになって、やっと3ヶ月ぐらいで日本語のメールと同じぐらいの手間で返送が出来る様になったぐらい。この間に、書き出しやら末尾やらであれこれ試行錯誤した。*3
そしてIRCする様になって、即レスが少し出来るようになって、読み書きだけはなんとかなったかなあという所まで来たというところ。*4

自分の事は日本に情報が無いから致し方なくであったわけで、思うに必要となればどうにでもなるが、逃げ道が少しでもある人はやっぱり逃げてしまうでしょう。だから、あれだけ親切にエントリやら素材やらを紹介されても、切ない話だが、べつに当座必要に迫られていないし、そのうち日本語になるまで待とう、などという事になると。

ただ読み書きは何とかなっても、私は未だに話す方はダメなので、こちらはそれこそ別のモチベーションが必要なのでしょうきっと。*5

*1:これは後でわかったことです。

*2:この時メールを出して色々お世話になった相手は、その後教授と共に研究室ごと起業されました。当時、向こうはやる事が違うと思ったものです。

*3:末尾の言葉ひとつでも、"Sincerely yours"だと他人行儀っぽくて反応がいまいち薄くて、"Best Regards"の方がまだ受けがいいようだとか、全員に向かってならThanksがいちばん反応が良かったとか、そういうfeedbackをもとに頭と尻尾の書き方を決めたりしてました。

*4:その後その機械を作っていた海外の会社の人からいじり方を聞いて来た事もありました。「自分の会社だろう?そっちに聞けば?」と送ると「いやあセクショナリズムが激しくて。」という答えが帰って来た事もありました。その他にもいろんな国から(北はフィンランドから南はブラジルまで)問い合わせがありました。

*5:それこそ英語圏な彼女でも作るとかそういうことが無いとまずいのかもしれません。