あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

Zaurusの生きる道

私は「新しいkernelや新しいQtは本当に”皆さんが”必要な物なの?」というあたりの
議論が曖昧だと思う。あのZaurusに求めている物が急進的な人ほどLinuxWSで
あったりする無茶なところが新しいQtに走ったりpdaXromに走ったりする遠因だと
思う。

今までのxtalZaurusで新機種と旧機種で互換性がないとかいう場合はそれは
暴動も起きようという物でしょう?新しいQtベース、新しいkernelベースへの移行と
いうのは、そういう方向へ向かうという意味である。
新シリーズとして出すのはよいが、これは企業としては踏み出せない方向性で
あろう。

では、OpenSourceの皆さんの力を集めて作り込む、という話もあるだろう。
しかしことZaurusはあれは独立して完成の域にある希有な産物である。
ことGUIやトータルデザインについては、独裁者が完成をするべき物で、
今までのWindowManagerが大同集合する事がなかったように、OpenSourceとは
相容れない。
Sharpはその両者の利点を良く理解して、細部に渡って自力で完成度を高めた
統合環境をつくり、それを元に多くの個人や企業に向けてアプリを作るための
情報を用意したのである。
しかし、あまりの完成度の良さに、この完成度の高さが自然な物と誤解され、
真意を皆に気付かれていない事に危惧を感じる。
市井の人間だけで、あれだけの統合環境は作れまい。

そう思えば、新しいQtはやはりiPaqなどで動かす物であり、Zaurusはそのままの
環境を維持してまだまだ先に行くべきであろうと思う。
また、pdaXromは、Zaurusが必要なのではなくUnixベースの手持ちWSが欲しい
人向けの物のであって、その人はZaurusが欲しいのではないのだから、自らは
small outsiderである事を自覚すべきで、それこそがZaurusの目指す道だという
ようなミスリードはいかがな物かと私は思う。