PDF作成技術の概観
http://www.antenna.co.jp/PDF/reference/CreatePDF.htm
アンテナハウスさんのPDF関連メモの総集編が注目されているようだ。現状の俯瞰については文句の言いようが無く素晴らしいと思う。
しかし、なんだかあの文を読むと突然PDFが空から降って来ましたよ、Distillerというのが生えて来たのでこれ使えばいいでしょうみたいな事を「発明」などと書いて、既にそれを歴史としてとらえる人も出て来ている様子。それはどうかなあと思う訳で。
出来ればせっかくdistillの意味に触れているのだから、なぜtranslateorじゃなくてdistillerなのかとか、PDF技術のルーツとか、その集積、背景などについてももう少し追って欲しかった。
あとは、なぜ昔はAdobeのAcrobatだけだったのに、今は俯瞰しなければならないほどPDF生成ソフトが沢山あるのかとか、その状況は何時から始まったのかとか、Postscriptのプログラム言語的側面とか、Adobeの基幹技術がこう使われているとか、結構いろんな歴史が絡み合って現状を形成していると思うので、それらを含めて初めて皆も成り立ちが欠損無く腑に落ちると思うのです。今のままではとびとびに頭を出している氷山の様な紹介です。
そういうわけで、あのPDFの歴史はひどいと思いますよ。