あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

修悦体4文字完成

TeXでの出力結果はこんな感じです。こう並べると、悦だけヘボイのがバレバレですね。まあいいか。
というわけで、当初の目標は達成しました。

当初の目標とは?

当初の目標は、METAFONTとTeXで、活版印刷の全工程をトレースしてみようという所にありました。具体的にフォントデザイン、煤刷り、字母作成、鋳込み、組版、本刷りを、仮想的に1から通してやってみるところにあります。それぞれは全く未熟ですし我流です。しかし、電子的に全て行える事を実証出来れば今回はそれでよしという所です。

今後は?

まず無理だとは思いますが佐藤氏本人からの突っ込みがあったら嬉しいなあと。きっと色々な所に突っ込みが入るはずです。その結果を今後の思想とか方針に反映出来るからで、それをどう自分が咀嚼するかはまた別ではありますが。ですから表面上デザインが変わるとかではないと思いますが。*1

あとはカタカナかひらがなぐらい作ろうかなーとか思っているんですが、どうするかは未定です。今回4文字作って非常に大変だったので、たぶん作りません。もし作ったとしても、皆さんが容易に使える形式では出さないと思いますし、配布に際しては容易にグリフを得られる形式への変換を禁止する条項を付ける事になるでしょう。その理由としては2つ。

  • 活版印刷の衰退とその技術の保全に対して、METAFONTが全く視野外に置かれている事

これほど忠実に活字作成、活版印刷をモデル化したソフトェアがありながら、かの業界に於て津野海太郎氏以外これに言及した方が見当たらないとは非常に嘆かわしい事だと思う。意図してMETAFONTのみでのリリースというのは面白いのではなかろうかと。

  • デザイナーとやらいう職種にモラルが欠如した不届き者が居る事*2

先のPENCK事件以後、ここのところ在野の趣味人による新書体という物をとんと見掛けなくなった気がする。ただでさえ国内は袖の下貰った様な阿呆裁判官の判例があるお陰で権利保護がなされていない上に、モラルもへったくれもない輩がパクって行くので馬鹿馬鹿しくてかなわんという事なんでしょう。またDTP全盛の昨今、流用しやすい形式だから持ってかれるという側面もあるのかもしれません。


こんなところです。

まーそれでも使いたい人は、私が日記に書いたルールをもとに自分でデザインしたらいいんじゃないでしょうか?私に出来たんですから、誰にでも出来ると思いますし。

*1:そういえば、ここもかの映像集団の方が捕捉している模様ですので、ちょっと期待したい所ではあります。

*2:例えば、サイトウマコトとか、サイトウマコトとか。あとサイトウマコトとか。他にも居るとは思うが。