3Dプリンターを使っていますが、今年は本当に湿度が高くて参ります。
従来でしたら防湿ボックスからフィラメントを取り出し、使うときだけオープンエアーに晒していましたが、それでも湿気てくる傾向が見えたので、やむなく防湿フィラメントボックスを作るハメになりましたorz
2日ほどで突貫で製作した「超ズボラ防湿ケース」を恥ずかしながら公開いたします。
出来合いのものを探す
とりあえず自分で考えるより、市中に出来の良いデザインがあったら頂戴しようと考えておりましたが、これが皆様優等生な設計で、部品点数も多くて、ちょっと作るのが面倒、と思いまして、やむなく自作する事に。
ただ、大まかな方針として、「イノマタの乾物ストッカー6.0を使うのは筋が良さそう」とは思いました。その時点で即座に発注しました。
製作方針
そうはいっても、できればすぐに欲しいので、以下の目標を立てました。
- ホームセンターで簡単に手に入る部品を、最低限使用する
- 構成部品を極力減らす
- ケースに極力穴を開けない
- 手持ちの湿度計をはめ込めるようにする
超ズボラで雑な設計方針ですね(笑)
完成
1日目でプロトタイプを作り、車輪がないと転がりが悪いなあと思い、改良して2日目に突貫工事で仕上げました。
写真やデータはこちらで公開しています。
www.printables.com
構成部品
- 3D出力部品(本体、車輪2個)x 2セット
- M8ボルト 70mm 2本
- M8ナット 2個(
ナイロンナットUナットだと外れないのでおすすめ)- ホームセンターでバラ売りしているものを買うと安く上がる。
- 防湿ケース イノマタ 乾物ストッカー6.0(1216)
- チューブ継手 M5 4mm(チューブ径) 千代田 F4-M5M
フィラメント引き出し用。適度な大きさで、チューブがくるくる回る。
Amazonよりもヨドバシの方が買いやすい、かも?
ネジの上の1段に合わせて穴を開けると密着度が上がって良い。
https://www.yodobashi.com/product/100000001001969914/
- 継手固定用ナット
化粧ナットまたは蝶ナットなどを使うと手回しで締められるので便利。ホームセンターで2個パックまたはバラで買える。
- PTFEチューブ 外径4mm 適量
3Dプリンタ補修用で手元にあったものを使用。当時安かったので買ったのがこちら。
- 乾燥剤 OZO急速タイプ
超急速(赤ラベル)よりも急速(青ラベル)がおすすめ。赤ラベルはちょっとした容器開放の際の湿気を吸ってしまい、飽和してしまう(除湿しなくなる)ので、もうすこし吸湿が緩い方が使う上では良い。
- 小型湿度計 45mm角
小型、CR2032使用、安価で国内配送ですぐきそうなものを探したらこれだった。
他の乾燥庫にも入れたかったので5個でまとめ買い。両面テープが付いてくるのも良い。
組み立て
- 3D出力品をとにかく2セット作ってください。サポートが必要ですので設定してください。
- 本体に車輪2個を取り付けます。M8ボルトとナットを通し、締めます。車輪がカラカラ回ることを確認します。
- 片方に湿度計をとりつけ
- 乾物ストッカーの底の丸穴に、構造物の下にある円筒突起を差し込みます。突起がありますのでロックが掛かると思います。
- 2個取り付けたら、フィラメントリールを載せて回り方を確認してください。
- (写真では本体に付けていますが)上の蓋にチューブ継手用の穴を開けます。購入した継手に合わせた大きさの穴を開けましょう。リーマーのようなもので現物合わせで開けていくのが良いでしょう。
- 貫通ネジで締めます。
- OZO乾燥剤を底部に入れます。
- フィラメントを入れ、穴を通して外に誘引できればOKです。
- 蓋を閉めて完成です。