あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

PX-Q3PEを買ってみた

PX-Q3PEを買ってみた

巷では気付かぬうちにPT3がなくなったとの事で、次期録画機用と考えてPX-Q3PEを買ってみました。

情報を整理する

  • PX-Q3PEは、基本的にはWindowsで動かすらしい
  • BSでは減衰器が要るらしい?=地上波なら要らないかも?
  • Foltiaさんでは動くと表明されている
  • FoltiaさんはCentos6ベース、kernel2.6ベースらしい

主に情報源はFoltia公式とここを見ました。*1
http://www.nodoka.org/%E9%8C%B2%E7%94%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90%E6%A7%8B%E7%AF%89-foltia-px-q3pe-%E6%A4%9C%E8%A8%BC%E7%B7%A8/
http://quail.mydns.jp/2016/02/01/post-182/
https://www2.filewo.net/wordpress/2014/02/05/centos6-4%E3%81%A8px-w3pe%E3%81%A7%E4%BD%9C%E3%82%8B%E9%8C%B2%E7%94%BB%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%90/

そこで考えた

  • Foltiaさんの中にはCentos6/Kernel2.6用のドライバがあるのではないか?
  • Foltiaさんからドライバを拝借
  • Centos6を用意
  • ドライバを動かす
  • 最終的にrecpt1で動けば良いのでは?

作戦

  • Foltiaさんのインストールは、突き詰めるとイメージファイルをddでべた書きする方式。
  • 中身を探す
  • ドライバをゲット
  • Centos6環境で組み込んでみる:Linux上で認識するかどうか?
  • Centos6上で(foltia専用)recpt1をビルドしてみる?(ヒントはhttps://www22.atwiki.jp/px-w3pe/pages/14.html
  • 組み合わせて動作を確認:録画できるかどうか?

作業

丸パクリする人がいるので、大事なところはぼかして、メモ程度に駆け足で。(手を動かせばわかる人にはわかる程度に。)

構成

B150な基板にG4400という、現行けっこう最低ランクの構成で実験機を組んだ。
それでも今まで使ってきたAtomよりはだいぶ性能が上なのでそれでも良いかという考え。
今後PT3やPT2も混ぜて実験するかもしれないとなると、PCIe2本にPCIもあるほうが良いと思ってこんな基板。
良い子はこんな真似する必要がないので、他の基板でもいいんじゃないですか?(なげやり)

M.2にSSDを入れて、システムディスクにする。

OS導入(Linux

Centos6系の最新ということで6.8を選択。最小限の導入を行う。
Xは無し。
アカウントfoltiaを作成してそこをhomeとする。

foltiaさんのイメージを貰ってくる

foltiaのインストールイメージxzを貰ってくる。
xzを展開し、イメージをfdisk -luで中身を確認、2区画目をマウント。
オフセット値はx512で計算。

必要なファイルをコピー

/home/foltia/php 以下に色々あるので、コピーしてくる。
インストーラーのphpファイルなどは不要。

ビルド環境

kernel-devel、gccc++、automake、autoconfなど、必要そうなものを入れておく。

カードリーダー

pcsc周りを導入。pcsc-liteはもともとの環境からので良い。

  • pcsc-lite-1.5.2-11.el6.x86_64.rpm
  • pcsc-lite-devel-1.5.2-11.el6.x86_64.rpm
  • pcsc-lite-libs-1.5.2-11.el6.x86_64.rpm
  • ccid-1.3.9-6.el6.x86_64.rpm

あとの2つは別のとこから貰ってくる。

pcsc-toolsは依存性がうるさいので、rpm展開してファイルだけ別途所定の位置にコピー。perl-Gtk2とかビジュアルユーティリティー用の物は動かなくても良いのでいらない。

pcscdはエラーが出て普通には動かない。これはエラーを丹念に追っかけて解消する。
別に絡んでいるサービスが2つあるので、その動きをチェック。
pcscdが動いて、pcsc_scanが動くようになったら次に進む。

arib25をビルド

ソースはfoltiaのインストール時に追加で投入するファイルから持ってくる。
/usr/local/libにはいるなら、/etc/ld.so.conf.d/以下に足しとく。

foltia用?recpt1をビルド

大まかにはW3PEの@wikiの通り。しかしあれだとdriverフォルダが欠けてるのでエラーが出る。
/dev/shm/pt1 以下には、/home/foltia/php/の中にあるpt1ソースの中の、driverとrecpt1の両方コピーする
ビルドはsudoでコマンド実行。/usr/local/binにインストールされる

ドライバを入れる

pxq3pe_dtv.koをinsmodする。デバイス群は755した方が幸せになれる。

動作確認

pcsc_scanをチェック。
バイス群をチェック。地上波は2,3,6,7が該当。
recpt1で動作確認。OK。

ファイルの配置と起動周りの整備

適当に。

nodejs

https://nodejs.org/en/download/package-manager/#enterprise-linux-and-fedora
エラーが出たら手順を別途手作業で。

mirakurun

空気録学2のPDFを参考に。
logみて動作チェックしながら設定
recpt1の呼び方をフルパスにするのがコツだった。

port解放

10772,20772,40772をあける

  • A INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 10772 -j ACCEPT
  • A INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 20772 -j ACCEPT
  • A INPUT -m state --state NEW -m tcp -p tcp --dport 40772 -j ACCEPT

sudo /etc/init.d/iptables restart

rivarun

普通に導入。rivarun --listでmirakurunの動作が見える。

yasm

http://www.tortall.net/projects/yasm/releases/
1.3.0をとってきてmake
chinachuにいるらしいから取ってきたけど、多分ffmpegのビルドで要るんだろうと想像。

chinachu beta

/home/foltia以下に導入
https://github.com/Chinachu/Chinachu/wiki/Beta-Installation の通り
チューナーはrivarunで呼ぶといいらしい。
insservのところは、centosだとsudo chkconfig 〜 onでやる。

miyoutv-agent

https://github.com/search-future/miyou.tv
miyoutv-agentがあれば全録はできる。(でもチャンネル名とかがわかりにくい。)


現状

Q3PEの地上波4chで全録の試運転中です。

11月から暇を見ながらぼちぼちやってきたが、長かった。
(ここには書いてない探索上の紆余曲折もハード、システム共にありました。)

*1:でも実はW3PE関連サイトのほうが役立つところが多かったのですがwww