先日Fw3.11対応の日本語言語パックを作成した際に、最新のSDKをダウンロードしようと試みました。しかし現状では、肝心の道具を揃えるまでの敷居が高すぎて(sdkのユーティリティーをダウンロードして設定した上でさらにsdkのダウンロードが必要)作業をするまでの準備が大変になっている事から、言語パックだけを作る視点で、現状に即した環境構築方法をまとめてみました。
従来は、SDKをダウンロードしてxndcn氏が作成したユーティリティーを皆が使っていました。
https://github.com/xndcn/pebble-firmware-utils
ただし、これはPebbleSDK内にかつて存在したフォント関連ツールありきで動作するので今回は除外し、これから派生したツールを中心に調達して使用する。
基本的にはMacOSX、Linux、Windowsのどの環境でも構築可能であるが、Windowsでは64bit環境で一部例外がある。
必要な物
- Python2.7の動作環境とライブラリなど(詳細は後述)
- Snack-X/pebble-language-pack
https://github.com/Snack-X/pebble-language-pack
pbpack_tool.pyが動く形で入っている。
extract_codepoints.pyもある。
(preview.pngをファイルで吐き出し版なので使い勝手が良い)
sdkへの直リンクもあるので独立して動作。
- MarSoft/pebble-firmware-utils
https://github.com/MarSoft/pebble-firmware-utils
色々な道具がありますが、言語パック作りにはあまり使わない道具たち。
今回は generate_c_byte_array.py だけが必要。
(これだけダウンロードしても良い。)
- fontgen.py(Yao Way 氏版)
https://gist.github.com/medicalwei/c9fdcd9ec19b0c363ec1
垂直位置パッチ、擬似太字パッチありのfontgen.py
- POEdit(メッセージファイルの翻訳用)があると便利
手順
Python2.7のインストールと動作確認
以下のライブラリの導入
- Snack-X版よりsdkフォルダとtoolフォルダをコピー
- MarSoft版よりgenerate_c_byte_array.py をtoolにコピー
- fontgen_yao.pyをtoolフォルダに入れる
(fontgen.pyは亜種が色々あるので、他と混同しないように
ファイル名を変える事をお勧めします)
Windows/64bit版の注意事項
Windows64bit環境の場合はfreetype.dllを別途調達しないとpythonと
協調して動作しない。別の場所から調達する必要がある。
いろいろ探して、いまはこちらのものを使わせてもらっている。
(Windows7/64bit下ではVC10/64bitのものを使用中)
http://www.opencascade.org/getocc/download/3rdparty/