お箸の国のWiki事情
昨日はWikiSymを見据えたWiki小話の前哨戦のような小規模な集まりに顔を出す。
メタ論が白熱して来たいいところで帰宅する羽目になったのが悔やまれる。
私がいた間にあった話や感想を掻い摘んで。
- いちばん「おぉ!」と思ったのは、「お箸の国のWiki事情」という視点で、日本でのWikiの特殊性を統一感を持って扱えるのではないか?という事。日本語キーワード対応の為に生み出されたブラケットネームやらオートリンクから始まって、いろんな用途向けの機能全てに渡って。*1キッチン用品や大工道具なんかで例えると「何でも専用道具化して単品で戦うむこうの国」vs「けっこうシンプルな道具で器用に色々使いまわす日本」という感じ。*2
- WikiWayの邦訳が出てくる時点で既に独自発展が進んでしまっていたのが独自路線が発達する要因となったのではないか?と言う話も出た。WikiWayはWikiが盛り上がって来たからこそ出版できるようになった本であるから、Yukiwiki登場以前にWikiWayが出ていたらどうなっていたか等の夢想は「卵と鶏」なので致し方のない話ではある。この時系列の前後が日本のWikiの独自性を大いに進展させた1つのきっかけではないかという話とか。
- 「その機能を実装した理由を作者は言うべきだ」という事とか。実装した理由と使われ方が乖離していたりするので、その機能の表層ではなくて根幹は何なのかを知らないと機能を取りまとめるのは大変なのではないか、という話。「Wiki考古学」という言葉も出てきた。
- WikiSym向けについては「首から上(表向きな機能)重要」な人と、「首から下(バックエンド)重要」な人との相互理解がないと片手落ちになりそうな気が。特にこの集まりは首から下の人ばかりだと言うのもあるし、表層的には首から上の方が目立つし追いかけやすいんだけれどもそれだけでは、という点。こういう話をしだすと、様々な機能の上から下まで良くご存知のSさんが昨日居なかったのは大きかった。