あおしまの日記

あおしまさんの日記らしいです。個人的に興味がある事を時々書きます。スマートウォッチPebble日本語パックを作成、公開しています。

家のスイッチについてのメモ

前提

  • 数年前に家をリフォームした。
  • その際、スイッチ類をコスモシリーズワイド21に刷新した。 

www2.panasonic.biz

  • 1度電気屋さんに配線をお願いし、後日追加でお願いしスイッチを変更した。
  • その間、いろいろな機能について知ったので、自分の備忘録のためにまとめておく。

基礎知識

  • 壁に配線ボックスが設置されている前提
  • 構成要素は、大まかに 金属のフレーム、スイッチ本体、樹脂の土台フレーム、プレート(スイッチを押す部分)、外装フレームに別れる。
  • 金属のフレームには6個の爪があり、スイッチには2個から4個の爪がある。この爪に、スイッチ本体をはめ込んで配置し、最後にプレートと合わせることでスイッチとして機能する。
  • 標準的な金属のフレームには、1個、2個、3個のスイッチを設置できる。
    • スイッチ1個の場合はシングルと呼び、標準的なスイッチは中央に1個使う。プレートはシングル用の大きいものを使う。
    • スイッチ2個の場合はダブルと呼び、標準的なスイッチは上端と下端に2つ使う。プレートは1/2サイズのものを2枚使う。
    • スイッチ3個の場合はトリプルと呼び、標準的なスイッチは上段中段下段の3個使う。プレートは1/3サイズのものを3枚使う。
  • 機能を持つスイッチの場合、回路部分がスイッチ2個相当の大きさを持つものや、金属フレーム自体が特殊なものがあるが、残った部分には標準的なサイズのスイッチが1個は入るように作られているので、他のスイッチと組み合わせることができる。
  • 以上の特性をうまく使い、金属フレームにスイッチを組み合わせたうえで配線し、配線ボックスにネジで固定する。
  • その上から樹脂の土台フレームをねじ止めし、スイッチ本体にプレートを取り付ける。
  • 最後に外装フレームを取り付けて完成する。
  • 標準的なスイッチにはLEDライトで点灯を知らせるもの、スイッチの位置を知らせるものがあり、対応するプレートには、LEDランプ部分が透けるものがある。
    • プレートには文字札が入るものがあり、そのスイッチがどの照明と繋がっているかわかりやすくできる。
    • プレートに文字札を入れる場合は、外装フレームを外し、プレートをスイッチから取り外した上で、プレート裏の部品を取り外して文字札を挿入する。

玄関

玄関メイン照明は人感ダウンライトを使用しており、ダウンライトのセンサー設定はスイッチ入切によるコマンド送信が必要。そのため、スイッチ自体は必要。しかし、いつもは切ってしまわないように防護が必要となる。そこで、スイッチカバーを使っている。

サブ照明用はスイッチ1+コンセント2。照明プラス、最近は玄関先でいろいろ電気を使うので、コンセントも付けた。 これでアロマディフューザーや、空気清浄機が置けるようになった。

トイレ

トイレは、照明用と換気用でダブルスイッチ。換気扇は一定時間で自動停止するように、タイマ式スイッチを使用(下段)。物としてはほぼこれだが、照明側(上半分)のスイッチをあとで変更した。

トイレの照明は扉を開けないと動作がわからないことから、照明側(上半分)はスイッチの状態を表示させたい。そこで、入切表示機能付きのスイッチに後日交換した上で、カバーで保護して無意識に消してしまわないようにした。

居間、個室

居間や個室は、照明側で防犯機能を持たせると選択肢が狭まるので、スイッチ側で時間制御させている。
この方が、照明のバリエーションが自由になるので、スイッチが高くてもおすすめ。
シーリングライトの防犯機能(ランダム点灯消灯タイマー機能)の有無で大体5000円の差異があり、結局はトントン。


 居間のサブ照明に、どーでもいい白熱電球的なものが必要になったが、電球はどんどんなくなっていくし、あまり大きなライトはいらないという事で、後日買い足した白熱灯的な小型のLEDシーリングライト。これがなかなか良い。  埋め込みローゼットに取り付けるだけ。スイッチ入れたら白熱色の照明がつくだけ。単機能。現代の白熱電球とも言える一品。

風呂

 最初はホタルスイッチのダブルで照明+換気扇にしていたが、換気扇はOFFタイマーがあった方が時間で止められるという事で、後日タイマー付スイッチを購入し、ホタルスイッチのハンドル(スイッチプレート)をトリプル(3段)に変更した。この場合、スイッチ本体は変わらない。スイッチを固定する場所と、ハンドル(スイッチの押し込む板)のサイズが変わるだけ。

その他あると便利なもの

  • スイッチ用ネームカード  WVC8321W 
  • ホームセンターで購入。安いので1つ買っておいて損はない。

 -プレート外し器 WV8400 

2021年のカレンダー

2021年のカレンダーができました

早いものでもう1年が過ぎてしまいました。

伊東屋カレンダーが買えなかったので自作した話」から早くも足掛け7年。
今年も、2021年のカレンダーを自作しました。
aoshimak.hatenadiary.jp

f:id:aoshimak:20201006104208j:plain
f:id:aoshimak:20201006104225j:plain

毎年余っているので、今年はBoothさんというところをお借りして
もう少しちゃんと売ってみる事にしました。
1枚200円、送料が定形外郵便(規格外)で220円 です。
丸めて送ります。

ご興味がある方はこちらからどうぞ。
aoshimak.booth.pm

このカレンダーについて

経緯と製作背景については、こちらの記事にまとめてありますので、ご興味がある方はご覧ください。
aoshimak.hatenadiary.jp

Palm Portable Keyboard をUSB接続化(2020年)

Palm Portable Keyboard

ふた昔ほど前、Palmという名のPDAというものがありました。シンプルなCPUで、乾電池駆動。通信はシリアルベース。そのシリアルポートを介して、多種多様な拡張機器が作られました。

中でも画期的だったのは、4つ折りに畳めるフルサイズキーボード、Targus Stowaway Keyboardと、そのOEMである、Palm Portable Keyboardでした。

QMKのあたりを調べていたら、やはりArduino+QMKでUSBキーボード化できそうなので、挑戦しました。

qmk_firmware/converter/palm_usb

基本情報はこちら。
https://github.com/qmk/qmk_firmware/tree/master/keyboards/converter/palm_usb

もともとは、こちらのコードを、QMKの枠組みに移植したものらしい。
こちらでは、接続端子も3Dプリンタで作るように、作例とデータが公開されています。
https://github.com/cy384/ppk_usb

ただ、コネクタだけだと使い勝手が悪いので、ちょっと改良して、ProMicroを収められる一体のコネクタを作成してみました。

  • PalmIII用

www.thingiverse.com

  • PalmV用

www.thingiverse.com

PalmIIIとPalmVは、ピンと配線が一緒です。
端子用のワイヤーは、海外の人の表記なのでAWG26(でもEther線を剥いて使った)とありますが、私は0.45mmの銅ワイヤーを使いました。0.55mmでも良いかもしれません。
https://www.yodobashi.com/product/100000001002995784/www.yodobashi.com

上から通して、下に回し、もう1度上に回してグッと引っ張ると、動かなくなります。

ProMicroを使う場合、使う端子が2、3、5、7、GNDなので、USB端子を左に向けて配線すると、スマートに仕上げられると思います。GNDだけ空中に被覆線を使うと便利でした。銅針金はハンダ濡れが悪いので、紙やすりで擦ると良いです。(完成写真はThingiversにあります。)

https://cdn.thingiverse.com/assets/31/0a/f3/25/59/PalmIII_ProMicro.jpg
https://cdn.thingiverse.com/assets/18/c9/51/b0/1b/PalmV_ProMicro.jpg


QMK_firmwareの書き込み

標準ファームウェアをダウンロードして、QMKToolboxで書き込みます。
ピンセット等でリセットして、違うデバイス名になってるスキに書き込みます。

動作確認

USBケーブルをつなぎ、キーボードのPalm用端子に変換回路を差し込みます。
パソコン側の入力を確認します。文字が打てたらOK。
動作が確認できたら、ProMicroを両面テープでケース内に固定します。

配列を変えたい

QMK configuratorを使って、カスタムファームウェアを作ることができます。それを持ってきて、QMKToolboxで書き込みします。

感想

結構使える感触を得ました。タブレット等と使うと、持ち運びもコンパクトで、面白いかもしれません。

Pebble日本語言語パックのダウンロード先変更(2020年9月)

Yahoo!Box 公開サービス終了

今まで、私のPebble日本語言語パックのダウンロード先は、Yahoo!Boxというサービスを利用しておりましたが、9月1日からそのサービスがファイル公開機能を停止したため、日本語言語パックがダウンロードできないようになっておりました。(言われて気づいたYahoo!Boxの機能終了orz)
info-box.yahoo.co.jp

そこで急遽、ファイルの置き場とダウンロード先を変更いたしましたので、ここに告知します。

Pebble日本語言語パックの新しいダウンロード先

  • aktmono モノクロ機種用(日本語フォント、機能表示翻訳あり) 

https://aoshimak.sakura.ne.jp/pebble/aktmono.pbl

  • aktbig3 大きな文字用(日本語フォント、機能表示翻訳なし)

https://aoshimak.sakura.ne.jp/pebble/aktbig3en.pbl

  • akt10en カラー機種を含む全機種用(日本語フォント、機能表示翻訳なし)

https://aoshimak.sakura.ne.jp/pebble/akt10en.pbl

  • akt10jp カラー機種を含む全機種用(日本語フォント、機能表示翻訳あり)

https://aoshimak.sakura.ne.jp/pebble/akt10jp.pbl

ついでにお知らせ

もう色々なスマートウォッチも出て来ておりますし、今更Pebbleでもないとは思いますが、やっぱりこれがいい、という方に向けて、細々と修理済みPebbleSteelを頒布しております。バッテリーと液晶表示の修理を施してあります。個人的な趣味でやっておりますが、ありがたいことに、今までお分けした方からは、壊れたという報告はいただいておりません。ご興味がある方は「メルカリ」というところをお探しください。

さらにお知らせ

一部機種の修理が出来るようになりました。お手持ちのPebbleの修理も承っております。個人の趣味の範囲でやっております。
コメント欄にてお問い合わせください。(コメント欄に書き込みますと、承認しなければ管理者の私だけに見える形になっております。)

Pebble修理のご相談窓口を作りました

こちらで修理のご相談をお受けする場合、わざわざ「はてな」にアカウントを作ってコメントを書き込まなければならないことを考えると少し面倒ですので、別の場所に受付窓口を作りまして、そちらからも修理のご相談を受け付ける事にしました。以下のサイトの下の方に書き込み枠がありますので、そちらからどうぞ。*1
fixpebble JP | aoshimak

*1:敷居を下げる事には少し悩みましたが、ダメそうでしたら閉じます。

ADBキーボードUSB変換器(2020年)

ADBキーボード変換器

ATmega32U4周りを調べてQMKという存在にぶち当たりまして、
ADBキーボードをUSBに変換するのもできると知りました。
それ以前ですとTMKという仕組みや、別のコードがあった
ようですが、この2020年的にはQMKなんでしょう、ということで、
QMKな仕組みに基づく、ADB-USB変換を製作してみることにした。
(ちなみに、この記録はMacwayキーボードで書いている。売り飛ばさなくてよかった。)

QMKとは?

自作キーボードと、その基盤としてのATmega32U4向け統一コード集
ということでしょうか?
QMK Firmware - AVR と ARM ベースのキーボード用オープンソースファームウェア

環境整備

とりあえず、変換回路の妥当性を知るためには、開発環境全て必要ではない。

  • QMK Toolkit(キーマップバイナリの書き込みツール)
  • Arduinoドライバ集(QMKの環境整備で出てくる)
  • QMK Configurator(オンラインFirmwareビルドサービス)

もげないProMicroとQMKToolkit

Switch-ScienceさんのもげないProMicroを購入して使おうとしました。
しかし、いくらリセットしてもQMKToolkitが反応しません。
おそらくはベンダーコードあたりで見ているんだろうと思いますが、
反応しないので書き込みができないので、とりあえず何か試しのコードを
LEONARD名義で書き込んだりしたところ、いきなり文鎮化しましたorz

文鎮化からの復活

仕方がないので、ArduinoNanoをArduino as ISP (AVR書き込み器)にして
復活させました。

  • ArduinoIDE環境を整備した上で、以下のものを用意して、一時的に半田付けして書き込み。

ht-deko.com
ht-deko.com

  • LEONARDをはじめ、いろいろ試しましたが、QMKToolboxが反応しないのは変わりないので、結局はProMicroのFirmwareを書き込み。
  • ProMicroのfirmwareを書き込んでも、QMKToolkitは反応しないので、いよいよmsys2から始まる厄介な環境構築が必要かと思いましたが、よくよく考えると「avrdudeが動けばいいんでねえの?」と思い当たり、いろいろ調べ回りました。

( ここが参考になりました。http://riv-mk.hateblo.jp/entry/pro_micro_and_qmk )
そこで、ファームウェア転送を実行する要素がわかりました。

  • WIndows環境ですと、ArduinoIDEのセット中にavrdudeが入っている!
  • avrdude.confもある
  • プラットフォームはatmega32u4 (-p)
  • ProMicroでは、書き込みはavr109と指定するっぽい (-c)
  • リセットした時に使うポートはCOM8(これは私の環境での話)(-P)
    • Macの場合は/dev/ttyXX?とかになると想像
  • 速度は19200で十分(-b)
  • 書き込みファイル(hex)は -U flash:w:(ファイルの置き場所とファイル名) で指定
  • 以上をエディタで各自環境に合わせて編集、数珠繋ぎして、コピペできるようにしておきます。
(置き場所)¥arduino¥hardware¥tools¥avr¥bin¥avrdude
-C(置き場所)\Arduino\hardware\tools\avr/etc/avrdude.conf
-p atmega32u4 
-c avr109 
-PCOM8
-b19200 
-U flash:w:.\converter_adb_usb_default.hex
  • QMKのデフォルトファームウェアは、ここからダウンロードできます。(converter/adb_usbの右のΨのリンク)

qmk.fm

  • コマンドプロンプト(cmd)を起動しておき、
  • USBで繋いで、RST-GNDをピンセット等で短絡させてリセット
  • ProMicroではなく、別のデバイスとして認識されたら、コマンドラインからコピペ実行します。
  • 書き込みがエラーになるのは、ProMicro側が書き込み待ちになっていない場合かCOMポートが違う場合なので、リセットを再度行い、書き込み待ちにしてから上キーで直前に実行したコマンドを呼び出してすかさず再実行するといいです。
  • USBデバイスの名前が「ADB keyboard converter」になれば書き込み成功です。
> C:\Arduino\hardware\tools\avr/bin/avrdude -CC:\Arduino\hardware\tools\avr/etc/avrdude.conf -p atmega32u4 -c avr109 -PCOM8 -b19200 
-U flash:w:.\converter_adb_usb_default.hex  
 
 Connecting to programmer: .
 Found programmer: Id = "CATERIN"; type = S
     Software Version = 1.0; No Hardware Version given.
 Programmer supports auto addr increment.
 Programmer supports buffered memory access with buffersize=128 bytes.
 
 Programmer supports the following devices:
     Device code: 0x44
 
 avrdude: AVR device initialized and ready to accept instructions
 
 Reading | ################################################## | 100% 0.00s
 
 avrdude: Device signature = 0x1e9587 (probably m32u4)
 avrdude: NOTE: "flash" memory has been specified, an erase cycle will be performed
          To disable this feature, specify the -D option.
 avrdude: erasing chip
 avrdude: reading input file ".\converter_adb_usb_default.hex"
 avrdude: input file .\converter_adb_usb_default.hex auto detected as Intel Hex
 avrdude: writing flash (14770 bytes):
 
 Writing | ################################################## | 100% 1.87s
 
 avrdude: 14770 bytes of flash written
 avrdude: verifying flash memory against .\converter_adb_usb_default.hex:
 avrdude: load data flash data from input file .\converter_adb_usb_default.hex:
 avrdude: input file .\converter_adb_usb_default.hex auto detected as Intel Hex
 avrdude: input file .\converter_adb_usb_default.hex contains 14770 bytes
 avrdude: reading on-chip flash data:
 
 Reading | ################################################## | 100% 0.74s
 
 avrdude: verifying ...
 avrdude: 14770 bytes of flash verified
 
 avrdude: safemode: Fuses OK (E:F3, H:D8, L:FF)
 
 avrdude done.  Thank you.

配線

  • そんなこんなで、書き込みされたら、今度は配線です。
  • 配線はSビデオケーブルと行いました。
  • 結線方法はQMKのadb_usbのところに書かれています。

github.com

  • ProMicroの場合、プルアップ抵抗を先に端子シルク3(PD0)と向かいのVCCとに接続しておくと、配線が楽です。
  • 残り3つの線も配線します。シグナルは3に繋ぎます。*1
  • 配線後に動作確認します。キーボードを繋いで入力を見ます。無事動けばOK。

完成

3Dプリンタで簡素なボックスを作って回路を収めました。
f:id:aoshimak:20200820125136j:plain

カスタマイズ

QMKのメリットはカスタマイズが充実していることです。
QMK configuratorサイトで、adb_usbを選び、カスタマイズを行います。
私の場合はMacwayキーボードがターゲットなので、CAPSをCTRLにし、[~`]とESCを交換、[|¥]を上キーと置き換えた上で、矢印キーをviキーマップに合わせて再配置しました。
これも画面上でドラッグでできるので便利です。
サイト上でコンパイルして出来上がったFirmwareのダウンロードを行い、また先のコマンドを実行して書き込みしました。

*1:最初2に繋いでいて動かないと悩んでましたorz

NewtonキーボードUSB化(2020年)

自作キーボードを作ってみたい!からの変節

自作キーボードを作りたいなあと思っては居るものの、腰が重いところがありまして。

  • スイッチがCherryか、その中華互換かあ、とか、
  • 別に分離じゃなくていいんだけどなあ、とか、
  • 手元のALPSキーボードを自作のためにバラすのも勿体ないなあ、とか、

そんなこんなしているうちに変節してまいりまして、

  • じゃあとりあえずProMicroというか、32U4が乗った基板を買ってみよう、とか、
  • Newtonキーボードの実験台が手に入った、とか、
  • QMKっていう仕組みがあるらしい。予備調査をしてみよう、とか、
  • QMKに、コンバーターとかいうのがあるぞ、とか

そんな延長で、NewtonキーボードのUSB化を調べてやってみましたので、
その記録です。

NewtonキーボードのUSB化

調べてみると、主に2012年ごろ流行ったみたいです。
現在検索した時点で候補は3つ。

1番目の海外のものは、ソースが一部消失してコンパイルできないのと、Teensy意外と割高なので、候補にならず。
2番目のは特にソースもなく、販売の状況も現在よくわからないので、あまり参考にはならず、コネクタなどの部品も多いので、とりあえず方向性の参考程度に。
3番目は、ソースも公開されていて、アプローチもスマートなのでこれを目指して再現することに。

材料

作り方

ハードウェア的には、Riversidesoftさんの通りでOK。

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ソフトウェア的には、DaVinciをArduino的に使う設定の手順で

  • ArduinoIDEにDaVinciの設定を追加
  • DaVinciの書き込み設定
  • Riversidesoftさんのソースを読み込み
    • ソースそのままだとエラーで止まる。先頭にinclude文を追加した方が良い。(Keyboard.hの導入)
  • コンパイル、転送書き込み

動作確認

ハードウェア的に認識が切り替わるので、そうなるとHIDキーボードとして認識されて使えるようになります。だめならUSB ケーブルの挿し直しで、認識を確認します。
ケーブルと基板は、キーボード内部に固定してあげると収まりが良いです。USBケーブルには、元のシリアルケーブル同様、小さなタイラップを巻いて抜け留めを作ってあげた方が良いでしょう。

ソースの改造

ソースは大まかに、キーボードの定義、NKで始まるNewtonキーボードのキーコードの定義、Shift/Optionキーの押下状態、特別キーの対応、一部特殊キーの読み取りに分かれているので、特別キーの対応を変えたり、`キーを何と組み合わせてEscキーを発生させる方法、などに手が入れられます。

私は個人的な趣味嗜好で、Commandキーの押下状態を追加して、Escをそちらと組み合わせたり、矢印キーの配列をviキーマップ的に並べ替えたり(←↓↑→)しています。キーボードを繋いだ状態のままで、ArduinoIDEからの修正、転送、即書き換え反映ができるので、カスタマイズはやりやすいです。

残念ながら自分にはBSキーの組み合わせでDeleteを生み出すことはできませんでした。(Shift-BSでDelete発生させたいんですが出来ませんでした。)

他の方法

使用基板はDaVinciでもいいんですが、5VなProMicroでも代替可能です。5V,GND,RXの3端子があるものであれば、だいたい使えると思います。ここまで色々な手間をかけずに、差し替えだけで導入できる半完成品が欲しい方がいらっしゃいましたら、コメント欄にご連絡いただければ頒布も可能です。(あと数個分の材料があるので製作可能です。)
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RaspberryPiを使った動画再生ボックス製作

16:9な動画を流して展示する話が持ち上がり、従来使っていた動画再生ボックスもそろそろ更新するか?という話になったので、いい機会だからRaspberryPiで作ってみようかというのが発端です。
さすがに10年前の4:3映像を今でも流すのも何ですし、流しているテレビはすでにHDMIありの16:9画面なので、自分の頭の体操を兼ねてやって見た記録です。
aoshimak.hatenadiary.jp

条件は?

  • 電気入れたら動画をぐるぐるさせたい。タイマーでブチッと切れたら次回再起動で手間なく管理したい。
  • 全画面で動画を流すので、X動かなくても良い。コンソールで動画流れるならその方が良い。
  • 動画の差し替えが簡単にできる仕組みを考えたい。

機種をどうするか?

RaspberryPi4が出たタイミングなのでもちろんこれにしたかったのですが、2020年6月時点だと諸々の問題点がありました。

動画をどう再生するか問題

  • Raspi3/4は64bit対応OSが出てきたが、コンソール動画再生はVLCに変わっている。CPUパワーで押し切る形だが、動きは良い。ただし発熱すごい。
    • vlcの場合のメリットとしては、m3u形式のプレイリストが使えて、それをループ再生できる。データ領域にplaylistを置いておき、それを指し示して-Lでループさせると便利。-Rだとプレイリストの先頭のものだけ繰り返すので1ファイルの繰り返しになってしまうので注意。
  • Raspi1/2/3は従来の32bitOSを使えて、コンソール動画再生はomxplayerを使用する。素晴らしいライブラリだが、64bit環境には移植されない方向。発熱は少ない。

github.com

  • omxplayerはRaspi1/2/3どれでも、用意した5分/45MBのmpeg4をぬるぬる再生できた。しかし、動画のローディングは機械のCPU能力に比例した。複数動画の切り替わりにはRaspi3の方が向いている。

動画をどう配置するか問題

  • SDカードを使い捨てと割り切って、RaspiのSDカード内に専用区画を作って、そこに動画を置くことにした。
  • 専用区画をFAT32にすることで、このSDカードをパソコンに差し込めば、目的の区画へのファイル出し入れは簡単に行えるようにした。
  • 具体的には、32GBのSDを用意し、RaspiOSを書き込み直後、gpartedなどでOSエリアを後ろ16GBに移動拡張した。
  • すると、boot領域の区画1と、後ろ16GBの区画2の間に、15GB強の領域が設定できる。ここをFAT32の区画3として確保する。(これもgpartedでやった)
  • そのあと、RaspiOSを起動する。
  • ディレクトリ/mnt/dataを作成する。ここにデータ領域をマウントさせたい。
  • /etc/fstabに/dev/mmcblk0p3のマウント情報を書き足す。形式vfat、partuuidXXXXX-03としておくと楽。もちろん自動でマウントさせたい。(noautoつけない)

自動再生のためのお膳立て

  • raspi-configで起動レベルをコンソール+自動ログインに設定。アカウントpiの自動ログイン。キーボード繋がないし、networkも繋がない、普段隠して置く展示機なのでこれで良い。
  • アカウントpiの.bashircの末尾に、動画再生スクリプトの実行のために、sh movieplay.shみたいな行を足しておく。
  • movieplay.shの内容は以下の通り。内容はここから拝借。

nomolk.hatenablog.com

 #!/bin/sh
 
 setterm -cursor off -blank 0
 VIDEOPATH="動画ファイルのディレクトリ" 
 SERVICE="omxplayer"
 
 while true; do
         if ps ax | grep -v grep | grep $SERVICE > /dev/null
         then
                 sleep 1;
         else
                 for entry in $VIDEOPATH/*
                 do
                         clear
                         omxplayer --refresh -o both $entry > /dev/null
                 done
         fi
 done
    • キーボードも繋がないので、省電力設定が働いて表示が出なくなった。対策として、settermの行に-blank 0を足してある。

設置

  • 最終的には手元に余っていたRaspi1(mpeg2アクセルコードあり)を利用することにした。
  • コンセントにタイマーを置き、そこから延長コードで2口に分け、テレビとRaspiにつないだ。
  • HDMIケーブルでRaspi-TVを接続
  • SDカードを差し込んで、起動。
  • 一定時刻になると再生を開始し、一定時刻になると電源が落ちる。

追記

  • 結局Raspi4買っちゃったので、それはそれで、KODI用にセットしてみた記録

  • HDMIケーブルがmicroHDMIになった。変換ケーブルで対応した。
  • 電源がUSB-Cになった。microB-USBC変換コネクタで対応した。
  • 電気を食うデバイスを使わないので、電源は従来から使っている2.1Aのものをそのまま使ったが、KODI動画再生には問題なかった。
  • 2020年6月現在だと、LibreELEC−64bitではRaspi4のCEC対応がない。リモコンを別に用意することになる。今後の対応に期待して待ち。
  • Raspi4は発熱がすごい。ファン導入も検討したが居間に置くので音が出るのはやめた。全身放熱フィンのようなケースを用意した。Amazonに似たようなのが多いので、日本国内から送られる物を探すと良い。*1

  • 同じSDカードをRaspi3に差し込んでもLibreElec−64bitが起動した。こちらはCEC対応もあり、動画再生能力も向上した。32bitの時に比べて、NASにある生TSの倍速再生でストレスがなくなったので、今のところはこれでいいやということになった。

Raspberry Pi 3 Model B V1.2 (日本製) 国内正規代理店品

Raspberry Pi 3 Model B V1.2 (日本製) 国内正規代理店品

  • 発売日: 2016/02/29
  • メディア: Tools & Hardware

*1:自分はAliから買った。5月末〜6月ごろはAmazonに中華からの物品が軒並み品切れ、またはバカ高になっていた。コロナの影響と、大規模な関税脱税の反動で中国→日本の物流が滞っていたタイミングだった模様。それとAmazon側のサクラチェッカー対策での中華出品者のFBA移行が組み合わさって、日本国内の在庫がなくて軒並み売り切れか、中国発送のものしかない状況に当たってしまっていた。そこで、源流であるAliに探しに行って購入した。6月頭に買って、6月末に到着。